「監督やチームメイトが支えなければ、岩渕が潰れて大会が終わってしまう」東京五輪サッカー女子 グループE 日本-チリ

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3グループの3位チームのうち上位2チームが決勝トーナメント進出、しかもグループFはザンビアと中国が勝ち点1で最終戦がオランダとブラジルとの対戦であるため、引き分け以上で勝ち抜けが濃厚というヌルい立場になったチリとの最終戦。日本のスタメンは、菅澤と岩渕が復帰して前線に入った4-4-2。

まず前半開始から1分30秒でシュート2本を打ったのを皮切りに、9分には相手のあわやオウンゴール、17分に岩渕のスルーパスから杉田がシュート、21分の杉田からのパスに反応した岩渕がシュートも相手の足にギリギリ当たる。さらに22分、CKから杉田がフリーで合わせるも威力が無い。

ここまでは良かったのだが、日本は早くもペースダウン。徐々に足が止まってボールだけが動くようになり、バイタルやPAの中でさえフリーな味方を探してパスを出そうという譲り合いの精神で、どうも早く攻め切る意思が見られない。

ようやく前半37分、長谷川がようやくポストをかすめるミドルを放つ。41分、長谷川からのパスに岩渕が抜け出しシュートも右へそれてクリアされ、ここで前半を終了。相変わらず菅澤がほとんど役に立っておらず、岩渕も本調子でないのかシュートの精度が無い。

日本は後半から菅澤に代わって田中美南を投入。さすがにハーフタイムで修正したようで、日本はプレスの連動性が生まれて高い位置でボールを奪い返し、素早くサイドへ展開する狙いがやっと見えて来る。

後半6分にGKのプレゼントパスから田中がシュートも右へ外れる。8分には右からパスを受けた岩渕がシュートもGK正面。10分にボランチの林に代えて遠藤を入れる。後半14分には岩渕のパスから遠藤がフリーになったがシュートは力が入って右へそれる。

攻めまくっていた日本だが、後半24分に絶体絶命のピンチ。右サイドからPA内でのポストを許し、オーバーヘッドパスからララに決定的なヘッドを打たれるが、クロスバーに当たってギリギリゴールラインを割れず、日本はマジで命拾い。これが入っていたらグループ敗退の可能性は高かったように思う。

後半25分に日本はカウンターからファールを受けてゴール前のFKを得るが、岩渕のキックは壁に当たる。28分には岩渕が抜け出し折返しを田中に合わせるが相手のクリア。そしてようやく後半32分、日本はスローインの流れから岩渕がポストから後ろへ流し、田中美南が拾って決め、何とか先制点をゲットする。

その後はチリが当然前に出て来るが、地力で勝る日本は何度もカウンターからチャンスを作るが、中島のミドルは相手GKが弾いてクロスバーと追加点を奪えず。その後はサエスのクロスバーを越えるヘッドなどのピンチはあったものの何とか逃げ切り1-0で勝利、日本は決勝トーナメント進出を自力で決めた。

とは言え、次の相手はあのアメリカに大勝した優勝候補本命のスウェーデン。ぶっちゃけ、今大会のなでしこジャパンの内容からすると勝ち目はほとんど無いだろう。澤御大が指摘しているように、フィジカル・スピードで劣る日本は誰よりも走って食らいつかないといけないのに、そういう執念を感じるのは怪我を抱えた岩渕1人だけなのだからどうしようもない。

岩渕は、本来のびのびとプレイさせてナンボの選手なのに、今大会は1人で重圧を背負って必死に耐えている。監督や他の選手が引っ張って彼女の負担を軽くしない限り、メダルは遠いままだろう。

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