「まずい試合運びでみすみす得失点差を失う、後味の悪い勝利」東京五輪サッカー男子 グループA 日本-メキシコ

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日本のグループリーグ2戦目は、フランスを4-1で圧勝した強敵メキシコとの対戦。日本のスタメンはGKが谷、DFが中山、板倉、吉田、酒井、ボランチが遠藤と田中碧、2列目が相馬、堂安、久保、1トップが林のは4-2-3-1。メキシコはフランス戦と全く同じメンバーの4-3-3でスタート。

序盤、日本はメキシコにボールを保持されて厳しい展開になるかと思われたが、前半6分に右サイドで飛び出した堂安に酒井の縦パスが通り、折り返しを中で走り込んだ久保が左で合わせて日本が先制する。

さらに前半10分、相馬がPA内で抜け出したシーンにモンテスがファールで止めたというVARの判定で日本にPK、これを堂安がど真ん中に蹴り込んで日本があっという間に2点目をゲットする。前半26分には久保がヒールパスで繋いで抜け出し、イエローカードのファールを受ける。

しかし前半の30分ごろからメキシコがボールを支配、久保はファールをアピールするも審判に取ってもらえず苦しい展開が続く。が、メキシコのキーマンであるライネスに対しては中山と相馬が粘り強く対応、44分には林のロストからライネス、コルドバと繋がれシュートもサイドネット。

後半早々、田中碧がライネスを止めてイエローカードを受けるが、日本もしっかりボールを繋いで防戦一方の流れにも持ち込ませない。後半20分には相馬に代えて前田を投入、メキシコはライネスを下げて2人を投入する。

日本は後半23分、田中碧のパスに反応して右サイドを抜け出した堂安をバスケスが後ろからタックルで倒し、これが一発レッドとみなされてメキシコが10人での戦いを強いられる。

このまま試合をコントロールしたい日本は、堂安と林に代えて三苫と上田を投入するが、後半40分に右サイドでのFKから直接ゴールを狙われ、谷が足を出したがボールを止められず1点差に追いつかれる。

その後も10人のメキシコに日本が押し込まれる流れが続き、ロスタイム3分には左サイドのFKから決定的なヘッドも今度は谷がファインセーブ、日本は何とか逃げ切って勝ち点3をゲット、決勝トーナメントへ大きな勝利を手にした。

とは言え、せっかく相手が10人になったのに試合をコントロールし切れず得失点差をみすみす失ったのはいただけない。森保監督の選手交代も南アフリカ戦と同様に裏目に出てしまった。そりゃ三苫と上田を入れたら選手は攻めろというメッセージも同義だろうに・・・

最終節でメキシコが南アフリカと引き分け以下は考えられないので、日本はフランス相手に1失点負けまでOKという有利ではあるが微妙な立場になった。久保はかなり疲れが見えていたし、フランス戦ではターンオーバーをしながらも結果を出す必要がある。今度こそチームの本当の力が問われる時だ。

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