第20ステージは、ボルドー近郊のリブルヌからワインの銘醸地であるサン=テミリオンまで、ぶどう畑やシャトーの間を走り抜ける個人タイムトライアル。見学のお客さんもワインを楽しんでいそうで羨ましい(笑)。
レースは、中盤スタートのデンマークのアスグリーンがトップタイムを叩き出し、タイムトライアルヨーロッパチャンピオンのキュングが途中タイムで上回るものの6秒足らず暫定2位でゴール。
そして今大会大活躍のファンアールトが、第2計測ポイントでキュングのトップタイムを24秒上回り、ラストもアスグリーンに21秒の差をつけて首位に躍り出る。
総合3位のカラパスは、あまりタイムトライアルが得意ではなく2分8秒差の21に終わったものの、2位のヴィンゲゴーはトップから32秒の差でステージ3位の好結果、総合2位の座をしっかり守った。
そして最後に走ったマイヨ・ジョーヌのポガチャルは、前年にログリッチを逆転した時とは全く異なり、あまりリスクをかけない走りで結局57秒差の8位でゴール。ヴィンゲゴーに25秒のタイム差を詰められたが、それでも総合では5分20秒の大差を守り、これで優勝が確定した。
今日の最終日は、言うまでもないパリ・シャンゼリゼがゴールの平坦ステージ。カヴェンディッシュのツール・ド・フランスステージ最多勝を更新するかどうかに注目するのみである。