フィンランド、ベルギーと連敗しながらも、まだ決勝トーナメント進出の可能性を残しているデンマークは、ホームで現在勝ち点3でグループ2位のロシアと最終戦。
デンマークは前節のベルギー戦と同じメンバーの3-4-2-1で、対するロシアも表記上は同じ3-4-2-1のフォーメーション。
ドローで決勝トーナメント進出が決まるロシアは、デンマークがボールを保持している時は、WBがDFラインに吸収された5バックの5-4-1で守る形で、デンマークがボールを保持する流れながらもロシアが度々カウンターから惜しいチャンスを作る。
しかし前半38分、スローインからセンターでパスを受けたデムズゴーしかしが巻いて落ちるミドルシュートを決めてデンマークが先制。後半はロシアも前に出て拮抗した流れになるが、14分にロシアはソブニンがGKへバックパス、しかしこれがポウルセンに渡ってしまいンマークが思わぬ形で追加点。
その後もホームの大歓声に押されるデンマークがボールを支配するが、PA内でパスを受けたソボレフがヴェスターゴーアに掴まれて倒され、これがPKと判定される。これをジューバがしっかり決めてロシアが1点差に迫る。
しかしデンマークは、後半34分にCKの流れからロシアGKサフォノフが2度セーブしたのだが、クリステンセンがこぼれ球をダイレクトで叩くミドルシュートが決まってデンマークが3点目。さらに37分にはカウンターからメーレがカットインからシュートを決めて4点目、これで試合は決まってしまった。
裏のフィンランド対ベルギーでベルギーが勝利したため、何と3チームが勝ち点3で並んだために得失点差での決着となり、デンマークがまさかの勝ち点ゼロから大逆転の2位通過というドラマチックな結末、大会からリタイアしたエリクソンに対して嬉しいプレゼントとなった。
そしてベスト16でデンマークと対戦するのはベイル率いるウェールズ。堅守速攻が売りのチームだけにロシア戦と似た展開になりそうだが、決定力で上回るだけに簡単な試合にはならなそうである。