「左右のサイドを1人で守り倒して勝ち点1、難しい守備のタスクを完遂した富安」イタリア・セリエA第23節 サッスオーロ-ボローニャ

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前節はベネヴェント相手に苦しい内容で勝ち点1を拾ったボローニャは、カプート、ベラルディという強力な前線を擁するサッスオーロとアウェイで対戦。冨安は4-2-3-1の右SBで先発、前線はムサ・バロウの1トップに、サンソーネ、ソリアーノ、オルソリーニという2列目の並び。

序盤はボローニャが勢いで勝り、冨安のオーバーラップから精度の高いクロスが届くがわずかにタイミングが合わず、その後何度かあったセットプレイからも得点出来ず。その後はホームのサッスオーロが試合のペースを握り返す。

が、前半17分にサッスオーロはDFラインでのバックパスがミスになり、チェイシングを仕掛けたバロウが拾ったボールを折り返すと、最後はソリアーノが押し込んでボローニャはラッキーな形で先制点をゲットする。

その後もボローニャが勢いを見せる流れになっていたのだが、前半30分に左SBで先発していたアーロン・ヒッキーが足の裏を見せてスライディング、これが一発レッドと判定されて退場、ボローニャは前半のうちに10人での戦いを強いられる。

当然そこからはサッスオーロがボールを支配、ボローニャは冨安が左SBに移って右にはシルヴェストリが入り、4-4-1のフォーメーションに変更して自陣にゾーンを敷いて耐える展開。

すると後半7分、左サイドでパスを受けたジュリチッチがカットインからミドルシュートを放つと、ボールがダニーロに当たってカブートの前に転がり、それをきっちり決めてサッスオーロが同点に追いつく。

その後もサッスオーロがボールを支配してシュートを放つ展開が続き、たまらずボローニャはパラシオ、オルセン、スハウテンと前線の選手3人を交代するが、戦況は大きく変わらずボローニャが自陣で耐える展開が続く。

後半30分にはサッスオーロの決定的なヘッドを、ボローニャGKスコルスプスキが横っ飛びでセーブ、39分にもサイドチェンジから折り返したクロスを中で合わせるもスコルスプスキがキャッチ。40分にはベラルディがPA際からシュートも左に外れる。

ボローニャはその後も攻められ続け、ロスタイム3分にはまたクロスから決定的なヘッドを浴びるもGKほぼ正面、結局サッスオーロに30本ものシュートを打たれながらも1-1のドローで終了、何とか勝ち点1を拾う結果となった。

冨安は、1人少なくなった後半はほぼ左サイドを1人だけで守る形になり、一度CBとの間を抜かれた場面があったが、難しい守備のタスクをこなして勝ち点の獲得に貢献、相変わらず監督からの信頼度が絶大である事を証明した。

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