「冨安はヒッキーの自動ドアを防ぐので精一杯、何とか3失点目を防いでの勝利」イタリア・セリエA第6節 ボローニャ-カリアリ

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この3試合は守備崩壊気味で3連敗中のボローニャは、ホームでカリアリと対戦。フォーメーションは4-2-3-1で冨安は左CBで先発、前線は1トップがパラシオ、2列目がムサ・バロウ、ソリアーノ、オルソリーニの並び。対するカリアリは同じ4-2-3-1の形。

試合はどちらも慎重な立ち上がり。ボローニャの左SBは18歳のスコットランド代表ヒッキーで、攻撃は非凡な才能を見せるものの、守備のスキルはさすがに厳しく、冨安がフォローしなければならない局面がまだまだ多い。

前半15分、ボローニャはオルソリーニのミスパスを奪われて左サイドへ展開されると、冨安は中をカバーしていたがジョアン・ペドロが前に入り、ニアで合わされて先制点を許してしまう。冨安の責任では無いが、戻りながらでケアが不十分だったのは確かだ。

ボローニャは冨安の縦パスで前線にボールを付けるも、カリアリはSBがほとんど上がらず4人のDFと中盤で分厚く守り、ボローニャのビルドアップの生命線である、冨安>ヒッキー>ムサ・バロウのラインを封じられてほとんど決定機を作らせてもらえない。

前半30分にようやく右サイドからのクロス、そこからのCKでソリアーノがファーでフリーになるも下に叩きつけ過ぎ、34分にもパラシオが左からカットインシュートを放つがカリアリGKクラーニョにセーブされる。

前半の終了間際になって、ようやくカリアリが前に出て来てボローニャのゴール前に人数をかけたのだが、逆にボローニャはカウンターから中でパスを繋ぎ、最後は左サイドに開いたムサ・バロウがカットインからファーにシュートを決めてボローニャが同点に追いつく。

しかし後半の立ち上がり、右サイドでボールを繋がれ、スバンべりがマークに行ったがあっさり交わされ、冨安は中にポジションを取っていたが反応が遅れ、折返しをシメオネに押し込まれて再びカリアリにリードを許す。

次にスコアが動いたのは後半6分、ここまで攻撃の組み立てはほとんど成功していなかったが、カリアリGKからのボールを跳ね返し、繋いだボールがソリアーノの前に転がり、これをきっちり決めてボローニャが単純な形で再び同点に追いつくと、さらに後半10分に左サイドのスローインからボールを受けたムサ・バロウがミドルシュートを決めてボローニャが勝ち越し。

その後も前には出て来なかったカリアリだが、後半25分ぐらいからようやく攻勢を強め、まずはヒッキーがあっさり抜かれてクロスに冨安のヘディングが届かず、ダニーロが足で防いだがあわや失点という危ないシーンを作ると、27分にもまたヒッキーが抜かれてシュートを浴び、33分、35分にも右サイドを破られるなど、明らかにカリアリに狙われている。

ボローニャは終盤に前線の選手を代えてカリアリのビルドアップにプレスをかけ、ロスタイムには冨安とチェッリがPA内で競り合うも相手のファールとなり、何とかその後は守りきって3-2で試合終了。ボローニャは4試合ぶりの勝利を手にした。

冨安は、完全に穴として狙われてしまったヒッキーのお守りと、DFラインまで戻ってくれないボランチのおかげで孤軍奮闘状態だったが、ちょっとボールウォッチャーになってしまう場面もあった。疲れはあるだろうが集中が必要だね。

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