久保自身は後半29分からの出場だったのだが、クーマン監督が就任してバルサがどうなったのかも気になったので、最初から試合を見てみた。バルサは4-2-3-1のフォーメーションで、メッシが1トップで2列目にアンス・ファティ、コウチーニョ、グリーズマンの並び。ビジャレアルは4-4-1-1の形。
メッシは事実上のゼロトップで、ビジャレアルが敷く4-4-2のゾーンの間でボールを受け、グリーズマンとコウチーニョが近い位置で素早くフォロー、短いタッチで中央のパス交換、一気にオーバーラップしたSBへ展開、ビジャレアルのラインを下げさせてセカンドボールを支配という攻撃が面白いように決まって前半だけで4得点。
ビジャレアルは右サイドの守備が散々で、右SBのガスパールはファティを全く止められない上に3点目に繋がるPKまで献上するザルっぷり。右SHのチュクウェゼも守備に戻り切る事がほとんど無いので、対面のジョルディ・アルバがフリーでやりたい放題。バルサのグリーズマンはDFラインまで戻って守備をしていたのと対象的である。
しかも攻撃面でもビジャレアルは良いところが無く、パコ・アルカセルは前線で全く基点になれず、チュクウェゼは無理なドリブルしか芸がなく、攻撃らしい攻撃はサイド突破からのクロスのみ。それもエストゥピニャンが完全フリーな状態から2度クロスを上げる場面があったのだがどちらも宇宙開発でシュートに繋がらず。
後半に入ってバルサがペースダウン、ラインを下げてビジャレアルがボールを支配する流れになるが、バルサと違って攻撃のメリハリが無く、各選手がパスの出しどころを探しながらのプレイで一向にペースがアップしない。そして後半29分にチュクウェゼに代わって久保が出場、同じ右SHに入る。
以下、久保のプレイ1on1。
- いきなり中央でパスを受けてモレノにスルーパスも息が合わず。
- カウンターを食らうもしっかりデンベレを見ながら全力で戻る。
- ニアサイドに飛び出し折返しもGKネトに足でカットされる。
- 4人に囲まれながらモイ・ゴメスにパス、折返しをシュート(?)に行くもヒットせず。
- PA右でキープ、DF3人の間をトリゲロスにパスを通すがシュート出来ず。
- 右サイドでパスを受け、カットインからファーへ巻くシュートを狙ったがややコースが甘くキャッチ。
まあ、バルサが試合を閉めにかかっていたので、前半のようなプレスを受けていたらもっと苦しんだかもしれないが、チームの誰よりもチャンスを作っていたのも事実。もうちょっと長い時間で見たいものですなあ。