「”なんちゃってバイエルン”に変身した神戸、あと一歩まで川崎を追い詰める」J1第24節 ヴィッセル神戸-川崎フロンターレ

スポンサーリンク

ACLの影響により前倒しで行われたJ1の第24節に当たる、ヴィッセル神戸対川崎フロンターレの試合。

試合前のインタビューで、神戸のフィンク監督がバイエルンのチャンピオンズリーグ優勝に言及していたが、おそらく試合を見て参考にしたのだろう、試合が始まってみると”プチバイエルン”というべきサッカーを展開していた。

神戸のフォーメーションは4-3-3で、怪我をしたイニエスタの代わりには安井が入っていたのだが、川崎ボールの時には安井がトップ下の位置にずれてアンカーの田中碧をマーク、4-2-3-1の形でハイプレスをかけ、川崎のビルドアップを封じ込める。

そしてボールを奪うと徹底的にサイドへ長いボールを入れて古橋、小川を走らせ、川崎の守備を下げさせる。惜しむらくは、サイドで基点を作ってからのコンビネーションがバイエルンとは雲泥の差で、押し込む割にはチャンスが作れず、逆に大島のミドルで先制を奪われてしまうが、30分の西が飛び出して合わせたゴールはまるでキミッヒを見ているようだった。

後半から川崎が三苫を投入して攻勢を強めたが、その分川崎の中盤にスペースが出来てカウンターの機会が増えたのもPSG戦を見るようだったが、何度もあったチャンスで結局追加点を決められなかったのが響いてしまった。

結局、後半30分に神戸のクリアミスを三苫に拾われ、最後は旗手が胸トラップからシュートを決めて2-2の同点、神戸は山口やダンクレーのシュート、川崎も家長のヘッドなど決定機はあったが試合終了。お互い勝ち点1を取り合う痛み分けとなった。

川崎は神戸のバイエルン戦法に良さを消されてしまったが、連勝時に比べるとプレスの連動性に欠けて何度も決定的なカウンターを受けていたのが気になった。守備が揃っていながらドゥグラスにヘディングを決められたように、引いて守り切れない弱点も見えた。そう簡単に川崎が独走で優勝とは行かなそうである。

モバイルバージョンを終了
タイトルとURLをコピーしました