「ナーゲルスマン監督の変幻自在も、PSGのタレントに返り討ち」UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝 ライプツィヒ-パリ・サンジェルマン

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今期のチャンピオンズリーグは準々決勝からポルトガル・リスボンでのセントラル開催の一発勝負。準決勝のカードはライプツィヒとPSG。

アトレティコ戦では3バックと4バックを使い分けたライプツィヒは、この試合は4-1-4-1のフォーメーションで、PSGは4-3-3で前線はムバッペの1トップにウイングがネイマールとディ・マリアという並び。

序盤はライプツィヒのコンパクトなゾーンの前に、PSGのミスからシュートまで行かれた場面もあったが、12分にネイマールの切り返しからPA左外でファールをもらうと、ディ・マリアのFKをマルキーニョスが頭でコースを変えるヘディングでPSGが先制点を決めてしまう。

ライプツィヒも24分にDF裏に抜け出したライマーにミドルパスが通り、折返しをポールセンが合わせるもサイドネットという決定機を作るが、その後もPSGはほぼボールを支配し続ける。

ポールセンがプレスをかけても、ボールを受けに下がるエレーラとパレデスのインサイドハーフにプレスがかからず、そこからゾーンの合間でボールを受けるネイマール、DF裏を狙うムバッペと狙い所が分散され、ライプツィヒはボールを奪いに連動する守備が出来ていない。

前半35分ごろから、ライプツィヒは4-4-1-1にフォーメーションを変更してPSGのビルドアップにプレッシャーをかける狙いを見せる。しかし42分、ライプツィヒGKグラーチのパスがミスになり、ネイマールのヒールパスをディ・マリアがきっちり決めて2点目。

後半からライプツィヒはフォーメーションを3-4-2-1に変更、前半はアンカー脇のスペースをネイマールに使われたので、WBを早めに当ててネイマールへのパスを牽制、マークをはっきりさせてPSGの攻撃を寸断しにかかる。

しかしここでまたライプツィヒは痛いミス。自陣でムキエレがボールをキープ、エレーラと接触して倒れたもののノーファール、それを拾ったディ・マリアからのクロスをベルナトが押し込みダメ押しと言える3点目。

後がないライプツィヒはPSGの守備陣に対して高い位置からプレスを仕掛けるようになるが、PSGの前線3人はキープ力が桁違いで、そこまでボールが届けば自陣に戻って来ざるを得なくなり、運動量が落ちてどんどん戦況が厳しくなって行く。

その後は互いにチャンスを作りながらもスコアは動かず0-3で試合終了、バイエルンが待ち受ける決勝の舞台へとPSGが進む事になった。

アトレティコ相手には戦術がハマって勝利したライプツィヒだったが、PSG相手には用意した戦術が機能せずセットプレイで先手を取られ、その後は戦術を変化する度にミスから失点と、逆に戦術策に溺れて敗戦した格好になってしまった。

PSGはここに来てディ・マリアが絶好調なのが大きい。相手がネイマール、ムバッペに気を取られているところにディ・マリアが決定的な仕事をしている。バイエルン相手にはボールを支配される流れになるだろうが、ネイマールとムバッペのカウンターはバイエルンのハイラインにとって脅威なのは間違いない。まさに究極の鉾鉾対決、見どころの多い決勝戦になりそうだ。

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