久々にリーグ戦で久保が先発復帰したベティス戦。久保はいつものように右SHのポジションに入った4-2-3-1の形でスタート。
前半5分、久保のパスカットから始まったカウンターで左サイドのクチョ・エルナンデスにグラウンダーのパスを通すが、クチョ・エルナンデスはシュートを大きく枠外に外してしまう。
15分、久保に縦パスが通ってターンでバルトラのマークを剥がすもファールを受ける。その直後、久保が右サイドでカットインからシュート、これは相手に当たるがこぼれ球をクチョ・エルナンデスがダイレクトボレーで叩き込みマジョルカが先制。
と思ったら2分後にフェキルがマジョルカ左SBクートリスに倒されPK、カナーレスが決めて同点。その後はベティスが勢いに乗って攻めまくり、しかしシュートはポストをかすめるなど決定機をゴールに繋げられない。
すると27分、ロングボールに抜け出したクチョ・エルナンデスのカットインからオーバーラップした久保にパスが通り、折返しをブディミルがターンからシュートを決めて、久保のアシストで再びマジョルカがリードする。
ベティスも35分、PAの中に入ってからのクロスを交代で入ったフラン・ガメスが手に当ててしまい2度目のPK、キックはマジョルカGKレイナが手に当てたもののボールはそのままゴールに入ってしまい、またもベティスが同点に追いつく。そしてまたベティスのペースで久保はDFラインに張り付いてのプレイを強いられる。
後半開始早々、久保が前線に飛び出してレイナからのロングボールを折り返すも、そこからベティスに拾われ最後はホアキンに左サイドでのカットインから決められベティスが逆転。
これまでのマジョルカだったらこのまま試合が終わってしまうところだが、それに反旗を翻したのが久保。後半25分にベティスDFに対してブディミルとクチョ・エルナンデスがチャージ、こぼれ球を拾った久保が細かいドリブルから相手に股を抜くシュートぉ右足で放つと、GKの手をかすめてゴールイン、今度はマジョルカが同点に追いつく。
このゴールで、ようやく久保の裏抜けにセビージャがパスを送ってくれるようになるが、久保のクロスはギリギリカットされる。さすがに最後は久保もお疲れでチームも失点しないモードに切り替え、それでもクロスの雨を浴びるが何とか守りきって3-3で終了。セルタが勝ったので降格圏脱出とはならなかったが、アウェイで価値ある1点をゲットした。
久保については、プレイ自体はいつもと変わらなかったが、今までさんざん無駄にされていたアシストをやっと決めてくれて、ゴールもややラッキーと運がやっと向いて来た感じ。得点以降はセビージャを始めとして明らかにボールが集まるようになった。とは言え、次の試合では元の木阿弥がマジョルカなので安心は出来ないが(苦笑)、これで先発に復帰は間違いないだろう。