「チームメイトに諦めるよりも、ブチ切れるほうが久保は似合っている」コパ・デル・レイ ベスト32 サラゴサ-マジョルカ

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香川と久保の新旧ジャパニーズ・スターが先発共演という事で、日本中が注目した試合。

サラゴサは前節行われるはずだったミランデスとの試合が悪天候で順延、試合間隔が1週間空いて休養十分なのに対し、マジョルカは中1日で選手全とっかえという対象的なチーム状況での対戦。

どちらも最初のフォーメーションは4-2-3-1で、サラゴサは香川がトップ下、マジョルカも久保がトップ下というどちらも本来のポジションで先発した。

が、試合内容は極めて低調。1部であるはずのマジョルカは完全な烏合の衆で、守備時はただ自陣に4バックのゾーンを引いただけで、ボールはサラゴサが完全に支配、マジョルカのSHはただサラゴサのSBに合わせて下がるだけで、1トップのアブドン・プラッツと久保はただ孤立するのみ。

香川はスピードこそ無いものの、高い位置で絡んで攻撃のアクセントになり、ゴールポストに当たるFKを蹴るなど目立っていたのに対し、久保はボールをもらっても前にはアブドン・プラッツぐらいしかおらず、判断が遅れてミスになってしまう場面が多い。

前半終了間際になって、ようやく右サイドでのドリブル突破からえぐって折り返しという久保らしいプレイを見せるが、案の定味方が無駄なトラップでシュートまで行けず。

後半になると、マジョルカは久保が右SHになってボールを多く受けるようになるが、リターンが欲しい久保に対して周りは自分で決める事しか考えておらず、決定機を作るまでには至らない。すると4分に香川がPA内で溜めを作ってパス、ブランコがカットインからゴールを決めると、8分にはマジョルカのミスからカウンターで2点目。

マジョルカは立て続けに前線の選手を入れるが戦況は変わらず、30分に一発のパスからソロが抜け出し、折返しをリナレスがフリーで3点目のゴール、これで試合は決まってしまった。マジョルカは40分に久保のボールキープからフェバスのミドルが決まったが、反撃もそこまで。サラゴサが順当に(?)ベスト16へ勝ち進んだ。

香川は終盤消えてしまったし、全盛期からするとスピードや運動量は7割程度のレベルだけれど、スペインで楽しそうにプレイしていたので何より。乾と一緒にセレッソから帰還オファーが来ているそうだが、サラゴサにとって不要にならない限りは残留しそうだ。

久保は、波のある出来で前半は特にミスが多かった。リーグ戦ではスタメン落ちしたが、精神的にも肉体的にも疲れが溜まっている時期なのかもしれない。ロスタイムはパスが来ない事にブチ切れていたが、それぐらい自己主張をしてチームを引っ張ってもいいんじゃないだろうか。

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