年明けからミロス・コスティッチ新監督による体制がスタートしたシント・トロイデン。ウィンターブレイク明けの一戦は、順位としてはすぐ下の12位につけているコルトライクとの対戦。
シント・トロイデンはシュミット・ダニエルが怪我のため欠場、本来の正GKであるステッペが戻り、ボリがカタールへの移籍のために抜け、鈴木優磨が2トップの左に入った中盤ひし形の4-4-2。コルトライクは4-2-3-1のフォーメーション。
試合はホームのシント・トロイデンがボールポゼッションで上回る展開になるが、コルトライクは中をガッチリ締めてシント・トロイデンに決定機を許さず、鈴木優磨もサイドに流れて基点を作るがクロスは跳ね返されて得点できず。
ようやく前半41分に、バイタルにポジションを取った鈴木優磨に縦パスが入り、そこからドリブルでボールを溜めて左サイドをオーバーラップしたボリにラストパス、しかしボリのシュートはファーに大きく外れてシント・トロイデンは最大の決定機を潰してしまう。
しかし後半も開始から猛攻を見せるシント・トロイデンは、10分にボールを奪ってから鈴木がボールを受けてターン、そこからデ・ブライン、コリーディオと渡って冷静にゴール。その後はコルトライクが反撃も、GKステッペがファインセーブ&オフサイド。
さらにシント・トロイデンは、後半20分に相手の選手がPA内でコントロールミス、そこからボールを奪い返すと、今度はコリーディオのラストパスからデブラインがダイレクトでニアハイにシュートを叩き込んで2点目をゲットする。ロスタイムに、コルトライクはクロスからカジェが完全なフリーになったがシュートは枠を外してしまい万事休す。シント・トロイデンが2-0で快勝した。
確かに相手がコルトライクというバイアスはあるが、今までとは違って前線と守備陣の距離が短く、フィジカルに優れたボリが不在でロングボール無しでも、鈴木がサイドに流れる形で組み立てが出来ている。インテルからレンタルで加入したコリーディオは期待通りの活躍で、完全に今までのサッカーとは異なるチームに変貌した。シュミット・ダニエルが怪我で欠場、ステッペが復帰したので当面は控えに回ってしまう可能性が高いのが残念だが、バージョン2.0と呼ぶべき新生シント・トロイデンの後半戦が楽しみである。