結果は5-0の大勝で、小川航基がA代表デビューでハットトリックとキャッチーな話題も生まれたのだが、ぶっちゃけ香港のレベルはJ3程度で、中国戦の内容やメンバーの出来をそのまま当てはめる事は出来ないかなと。
前の試合からメンバーは全員総とっかえで、面子的にも中国戦よりもさらにBチームの編成だったわけだが、ビルドアップはずっとスムーズに出来ていた。まあ、それは香港がほぼベタ引きの状態で、WBの菅や相馬に対してもあまり厳しくプレッシャーはかけて来なかったので、余裕を持って高いポジションを取り、ひとまずそこに出しておけば基点は作れていたから、組み立てとしてはイージーだった。
ただ、ずっとそれだけではさすがに対処をされてしまうところだが、さすが怪我さえ無ければ柴崎レベルのゲームメイカーである大島が、視野の広さと緩急を操って攻撃に変化を付けていた事が大きかった。相手が強くなると守備面での不安は出て来るが、柴崎がダメだった場合の仮想OAとして、最終戦の韓国相手に大島を入れてどこまでやれるかは見てみたいところである。
個人的におっと思ったのが田中駿汰。3バックのセンターとして起用されていた時は平凡かなと思ったのだが、途中からボランチに入るとポジションのバランス取りはいいし、大島ばりのワンタッチパスなど、1列前で使ったほうが良いんじゃないかと思った。田中碧もうかうかはしてられないかも。
そしてJリーグのMVPを獲得して注目された仲川だが、香港にもその情報が知られていたのか終始厳しいマンマークを受け続けていたので、なかなか得意な形でボールを受けられなかったし、得意な仕事が相馬とかぶってしまっていた。ボールが来ないので途中からは中盤に下がって繋ぐプレイをしていたけど、そこじゃちっとも怖くないしね。まあ韓国戦でのスーパーサブに期待というところか。