さて今日は、アジア二次予選の前半戦折返しとなるキルギスタン戦。
グループの第3節ではキルギスがモンゴルにアウェイで勝利したため、キルギスが勝ち点6の得失点差+7でタジキスタンを上回って2位に浮上、日本がもし2点差以上で負けてしまうとグループ2位へと転落する事になってしまいます。まあ、そんな事にはならないと思いますが・・・
この試合の敵は、やはり中央アジア特有の厳しい気候と荒れたピッチ。標高800mに位置するドレン・オムルザコフ・スタジアムは、芝ではなく雑草が生い茂った凸凹でハゲたピッチだそうで、気温も夕方になると氷点下にまで下がるらしく、体や足が思うように動かず、思わぬところでミスを犯してピンチを作る可能性は決して低くありません。
そして気になるのは、日本の守備陣が万全とは言い難い事。冨安はまだ怪我から復帰せず招集は取りやめ、吉田麻也はあのレスター相手に0-9と歴史的な大敗を喫し、スケープゴートにされてベンチ行きになってしまいましたし、植田はタジキスタン戦で吉田とのコンビネーション不足を露呈、長友はCLレアル戦で失点に直結するミスを犯して戦犯扱いと、万全なのは前の試合は出場停止で休んでいた酒井宏樹ぐらいです。
キルギスはまず間違いなく自陣でしっかり守備ブロックを作ってカウンターを狙って来るでしょう。守備陣がロングボールを1対1で競り合い、荒れたピッチでボールコントロールを失って、そのまま相手のゴールまで持ち込まれるシーンが目に浮かぶようです。ホームの試合を3つ残している日本にとっては、引き分けで十分と割り切り、焦って前がかりになり過ぎない事が重要でしょう。
昨年に対戦した時は、キルギスは5バックの5-4-1というフォーメーションで来ましたが、今回はホームなので4-4-2や4-1-4-1で来るかもしれません。守備陣は無駄に上がり過ぎず、コンパクトに数的優位を作った状態で守りたいところです。
先発メンバーについては、大迫が怪我から復帰したばかりで招集は見送られ、堂安と久保はU-22のほうへ行ったために、1トップは永井、右SHは伊東純也が入る事が濃厚。トップ下は南野、左SHは中島、ボランチは柴崎と遠藤、DFは長友、吉田、植田、酒井と予想されます。
攻撃のポイントとしては、やはり両サイドの中島と伊東純也。ピッチ状態を考えると、ボールを奪ったら早いタイミングで柴崎や遠藤からサイドへ展開、そこで基点を作って相手のラインを下げ、ドリブルやクロスで相手の守備が整わないうちに攻めきりたいです。少ない人数と時間で攻める「時短攻撃」で、リスクをコントロールした展開にしたいところです。