「原口の落ち着くべき場所はやっぱりSBなのか」ドイツ・ブンデスリーガ第31節 ハノーファー-マインツ

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10試合勝利が無く、ブンデスリーガ最下位に甘んじているハノーファー。原口は先発こそしているが、すっかり右SBとしての起用が板についてしまっている。対するマインツは中盤ダイアモンドの4-4-2という形。

前半10分、原口が上がった裏のスペースを使われ、決定的なクロスを上げられるがわずかに中と合わずに命拾い。20分にはカウンターからワンツーで原口がドリブルで抜け出すも倒されファール。

しかし前半28分に原口からの縦パスがニコライ・ミュラーに通ったが、ドリブルをカットされてカウンターを食らい、失点したかに見えたがシュートの前にクアイソンが相手を押したというVARの判定でノーゴール。31分にはフリーの原口からファーサイドへのクロスが渡ったがシュートできず。

その後はアウェイのマインツに主導権を握られる展開が続き、前半はシュート数3対13とホームなのに10の差を付けられながらも何とかハノーファーは無失点で切り抜ける。

後半もハノーファーが劣勢の展開は変わらなかったが、後半21分にようやく決まったカウンターからのクロスを相手がクリア、しかしゴールライン際でGKともつれたところをマイナが拾い、ウェイダントが押し込みハノーファーが先制する。

39分にオーバーラップした原口からの良いクロスはあったが、残り15分からハノーファーはゴール前にバスを停めた状態になり、シュートを打たれまくるもゴールギリギリで防ぎ続け、試合は1-0で終了。ハノーファーは勝利はしたが、依然自力残留が消滅した状態は変わらない。

それにしてもハノーファーはあまりにもやられ過ぎ。特に前線2枚がいずれも木偶の坊系でしなやかさやスピードが無いので、全く基点となる仕事が出来ないのが辛い。浅野がいればとも思うが、浅野も結局はスピードだけだからなあ・・・

原口は全体的に上がり気味で裏のスペースを使われる事が多かったけど、前線への縦パスを何度も出して攻撃の起点になっていた、現代サッカーではSBがビルドアップの要点になる事が多いだけに、モダンSBとしての価値を十分証明していると思う。

ポジショニング的にはまだまだだが、2列目が豊富でSBは長友と酒井の後継が不在の代表を考えても、原口がクラブでSBをこなしているのは悪くない選択だと思う。代表では何故か点を取っているのでSH起用が当然になっているが、世界レベルで見るとやっぱり厳しいのは事実。そろそろ「本来のポジション」を変えるべき時ではないだろうか。

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