クリスティアーノ・ロナウドがユベントスに移籍したので、彼にとってはマドリー・ダービーの再現となったチャンピオンズリーグ1回戦。アトレティコはジエゴ・コスタが先発に復帰、グリーズマンがトップ下に入った4-2-3-1、ユベントスはマンジュキッチの1トップに、ウイングにはクリロナとディバラが入った4-3-3のフォーメーション。
試合の序盤は、アウェイのユベントスが攻勢をかける。前半7分にクリロナにFKの場面、無回転のボールをアトレティコGKオブラクが腕一本で辛うじて弾く。前半12分にはクリロナのコーナーキックからボヌッチがフリーでヘディングもバーの上。
その後はアトレティコが守備を修正して膠着状態になったが、前半26分にアトレティコはカウンターからジエゴコスタが抜け出したところを倒され、一度はPKの判定になったがVARで枠外とみなされFK、今度はグリーズマンの無回転キックをユベントスGKシュチェスニーが弾く、
後半はユベントスがボールを支配する流れで始まるが、アトレティコは5分にカウンターからジエゴコスタが完全に抜け出しシュートも、大きく右へと外してしまう。その直後にもアトレティコがセカンドボールをダイレクトでつなぎ、ラインの裏を取ったグリーズマンが完全に抜け出しシュートも、クロスバーに当たって跳ね返り、必死で戻ったキエッリーニがクリアする。
アトレティコはここでジエゴ・コスタに代えてモラタを投入、後半24分に左サイドからのクロスをモラタが合わせてゴールを決めたように見えたが、VARでキエッリーニが押されたというで判定でノーゴール。
しかし後半32分、アトレティコはCKからPA内にこぼれたボールをヒメネスが蹴り込んで先制点をゲットする。さらに37分には、アトレティコが右サイドでFKを得ると、キックはマンジュキッチがゴール前でクリアしたものの、右サイドでこぼれ球を拾ったゴディンが角度のないところからシュートを決めて2点目。
ユーベは後半44分、左サイドでFKを得るとクリロナのグラウンダーキックにダイレクトで合わせるがオブラクが弾く。後半ロスタイムには、アーリークロスに反応したクリスティアーノロナウドがヘディングも、やや体勢が伸びてしまってシュートは枠外。そして2-0のまま試合終了。ホームでの第2戦が待っているとは言え、アウェイゴールを取れずの2点差はユベントスにとって厳しい結果になってしまった。
それにしてもアトレティコはさすがである。ユベントスはマイボール時にはアンカーが下がり、SBが高い位置に上がって4パックゾーンの外側から攻める、5レーン理論に則った攻撃を構築してボールを支配したにも関わらず、アトレティコは中盤がシフトしてボールに近いサイドには常時2枚で対処、ファーサイドはSBが1人でしっかりスペースと人を監視、CBは中をしっかり閉めてクリロナとディバラに仕事をさせなかった。
ユベントスは試合内容自体はそれほど悪くなかったけど、前線の3人をアトレティコに分断されてしまって、ボールは支配したけど攻撃の厚みが作れなかった。セットプレイでも運が無かったしね。第2戦は、クリロナの爆発に期待するしか無いね。