マルセイユは酒井がアジアカップから復帰しての2戦目。1トップにバロテッリ、2列目がオカンポス、トヴァン、サール、ボランチにはいつの間にかストロートマンが加わっていてちょっとビックリ。酒井は右SBでこの試合も先発。対するディジョンは4-1-4-1のフォーメーション。
試合の立ち上がりはどちらも慎重なパス回しで、セットプレイ絡み以外は得点の気配がない。バロテッリは相変わらず前線で積極的なプレスはせず、ブラブラと漂ってパスが来るのを待つ姿勢に終止している。
すると前半18分、右サイドで酒井とサールが同時に上がったところでボールを奪われ、逆サイドへの展開からミドルシュート、これはマルセイユGKマンダンダが弾いたものの、こぼれ球をマリエに押し込まれてホームのディジョンが先制する。
当然、マルセイユは反撃を試みるが、トップ下のトヴァンがプレイしやすい右サイドに位置する事が多くなり、サール、酒井の3人で交通渋滞、中央はボケっと待ってるだけのバロテッリとポジションのバランスが悪く、カウンター以外に決定機を作るまでには至らない。
逆にディジョンは後半39分にカウンターから決定機を作るが、マルセイユGKマンダンダがかろうじてセーブと、前半はマルセイユにいいところ無く終わる。
しかし後半11分、ようやくあの男が仕事をする。CKからトヴァンがヘディングで流したボールをバロテッリが押し込み、マルセイユが同点に追いつく。その後、カウンターから酒井がクロスを上げるもジェルマンのヘディングはファーに流れてしまう。
そして後半28分、右サイドに流れて縦パスを受けたオカンポスが、カットインからファーサイドにゴラッソなミドルシュートを決めてマルセイユが逆転する。バロテッリは後半36分に、おそらく審判に対する異議でイエローカードのお約束。
ディジョンはその後攻勢に出るも、マルセイユはゴール前を固めて何とかしのぎ、ロスタイムにはカウンターからビッグチャンスを作るも決められず、試合はそのまま1-2で終了。
もともとマルセイユは組織力よりも、トヴァンやパイェといった代表クラスの個人能力で勝って来たチームなので、バロテッリが入ってその傾向がさらに強くなった印象。今は下位相手に連勝してるけど、ちょっと守備力的に上位相手には分が悪そうなので、どれだけ点を決められるかが今後の鍵になるのかなと。酒井は大変だろうけど(笑)。