移籍直後のアンタルヤスポル戦で、後半36分に早速デビューするや否や、わずか3分間で2ゴールを奪ってしまった香川。公式Twitterには、ベジクタシュサポから1500件近いコメントが寄せられる凄まじい事態になっている。
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🦅🦅🦅 #besiktas #sk23 #japan #Turkey #shinjikagawa #cometobeşiktaş pic.twitter.com/Ynz04dZFxq— SHINJI KAGAWA / 香川真司 (@S_Kagawa0317) 2019年2月3日
が、それだけでは今後の展望は分からないので、DAZNで試合をフルタイムで観戦する事にした。
ベジクタシュは4-2-3-1でGKにかつてマインツで武藤のチームメイトだったカリウス、トップ下にこれもインテルで長友と一緒だったリャイッチが入る。
試合はもっとベジクタシュのペースで進むのかと思ったのだが、ダブルボランチにゲームメイクの能力が乏しく、1トップのギュヴェンはポストが下手で、リャイッチは相手にマークに消されている。時折見せるサイドチェンジぐらいしか、ベジクタシュが前にボールを運ぶ機会が無い。
むしろアンタルヤスポルのほうがシンプルに裏を狙う攻撃が機能、1トップのドゥカラにスピードが無いので助かっていたが、アンタルヤスポルにカタールのアルモエズ・アリのようなFWがいたら、全く違う試合展開になっていただろう。
前半35分に、ベジクタシュがややラッキーな判定でPKを得て、やり直しのPKをリャイッチが成功させてようやくベジクタシュが得点したが、それまではチャンスらしいチャンスはほとんど無かった。
ただ得点の後は、少し余裕が出たのかサイドを上手く使うようになり、左サイドへ展開してのクロスをドルクハンが押し込み2点目。43分にはリャイッチの縦回転FKをファンブル、ハッチンソンが押し込み3点目。香川の同じようなFKもアンタルヤスポルのGKは止められなかったけど、スカウティングがあったのかもしれないね。
後半になるとまた試合はアンタルヤスポルがペースを握る。長いボールを何度もサイドに展開されて基点を作られると、早速ドゥカラにミドルを食らって失点。15分にもFKからドフリーでシュートを打たれるがカリウスが何とか弾き、直後にもPA内からサイドネットに当たるシュートなど、守備陣のマークの甘さが目立つ不安定な試合運びに終始。
ここでベジクタシュが失点していたら試合は分からなかったが、逆に後半22分、ベジクタシュはカウンターから3対1になり、ところがクロスをアンタルヤスポルのサリフが見事なスライディングボレーを自ゴールに叩き込む大プレゼント。これでやっと相手の勢いが止まってくれた。
そして後半36分、リャイッチに代えて香川がデビュー。ファーストタッチからフェイントを交えて、DFの股を抜いてゴール左に流し込むシュートをいきなり決め、ざわつくスタジアム。そして2分後、縦回転の直接FKを決めてあっさりとドッピエッタ。
しかしそこからはベジクタシュが完全な守りに入り、一度トリッキーな背面パスを通した場面はあったが、香川が攻撃でボールに絡む場面はほとんど無く、1点を返されて2-6で試合終了。
香川2ゴールデビューで大勝と、結果的には万々歳ではあるのだが、ギュネシュ監督率いるベジクタシュの戦術が、森保ジャパンと同様に4バックが5レーン理論に代表されるワイドなサイド攻撃に対し、SBとSH、ボランチがどう連携して対処するか、組織としての対策が出来ていないのが気になる。このままでは、もしチャンピオンズリーグに出たとしても3バックのチームにボコボコにされるだけで終わるのではないかと思うのだが・・・はてさて。