「虚仮の一念岩をも通す、をまさに地で行った帝京長岡」イングランド・プレミアリーグ第21節 チェルシー-サウサンプトン

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東福岡、ディフェンディングチャンピオンの前橋育英という名門を破ってベスト8に進出した尚志と、2回戦で旭川実業相手に大会最長の38人でのPK戦を制して勝ち上がって来た帝京長岡との準々決勝。

フォーメーションはどちらも4-4-2で、ショートパス主体でサイドを崩す攻撃が特徴と、似通ったチームスタイル同士の対戦。

ポジションが完全マッチアップで、ややフィジカルと個人打開力に優れる尚志のペースで試合は進むが、帝京長岡も前半15分に細かいパスを繋いで晴山がシュートもわずかポストの外という決定機を作る。

しかし先制点は思わぬ形で決まる。帝京長岡のDFがキックをダフってしまい、そのボールを拾ってのスルーパスから染野が決め、尚志がラッキーな先制点をゲットする。

帝京長岡も、4-4-2ゾーンディフェンスの定石であるDFから2トップに縦パスを当て、ボランチからサイドへと展開する攻撃で応酬、前半35分にはアーリークロスからフリーでヘッドというチャンスを作る。

後半開始になると、帝京長岡はSBが高く上がって2-3-3-2の形になって、SBがボランチのように絞り、WBが4バックの外で基点を作る攻撃にチェンジ、後半13分に右サイドからニアゾーンで繋ぎ、折返しをシュートもGK正面。18分にはCBのロングシュートがクロスバーに当たる。

その後も帝京長岡のゲーゲンプレスは止まず、ショートパスで繋いでボールを奪われても取り返し、またショートパスでチャンスを量産するが、後半37分に左からの折返しを小池がシュートもサイドネットと、ずっと帝京長岡のターンが続くもゴールだけが決められない。

試合は結局、尚志が最後までゴール前を固めて帝京長岡の攻撃を跳ね返し続け、3分のロスタイムを守りきって試合終了。帝京長岡は新潟県勢初のベスト4進出はならなかったが、前半を見る限りでは良くあるパスだけのチームかと思いきや、後半はゲーゲンプレッシングからワイドを使って攻め立てる、かつてのバルサのような攻撃を見せて驚いた。失点のミスが無ければ勝てた試合だったと思う。

これで尚志は準決勝で青森山田と対戦する事になったが、力量としては明らかに青森山田が一枚上。この試合で最後まで無失点に抑えた粘りの守備でどこまで耐えてカウンターを繰り出せるか、そこに全てを賭けるしか無い試合になりそうだ。

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