今回のクラブW杯で唯一アジア勢で決勝トーナメントに勝ち上がったのがサウジアラビアのアル・ヒラル。ベスト16の対戦は、プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティと対戦。アル・ヒラルの監督は、CL決勝までインテルを率いていたシモーネ・インザーギ。シティのフォーメーションは4-3-3で、アル・ヒラルは5-4-1の形でスタート。
アル・ヒラルはインテル・マイアミよりは現実的な戦いを選択したが、それで守れるほど世界は甘くなく、10分にアイト=ヌーリのオーバーラップから折り返しからのディフレクションをベルナルド・シウバが押し込んでシティが早速先制する。
その後もシティがボールを支配し続けるが、24分にサヴィーニョの決定的なシュート、29分にはスルーパスに抜け出したラインデルスのシュート、30分にはCKからギュンドアンのヘディングを防ぐなど、アル・ヒラルGKブヌが奮闘して失点を許さない。むしろ前半ロスタイムにはアル・ヒラルが攻め込む流れで試合を折り返す。
すると後半開始早々、マルコムがドリブルで持ち込んでから右に流してカンセロがクロス、シティGKエデルソンが弾いたボールをマルコム自身がシュート、相手のクリアをレオナルドが頭で押し込んでアル・ヒラルが同点に追いつくと、7分にも相手CKからのカウンターでマルコムが抜け出しファーに流し込んでアル・ヒラルが逆転。
シティもすぐさまロドリを含む3人を投入、直後のCKから混戦になったところをハーランドが押し込み再び同点となる。その後もシティがボールを支配、39分にはCKからのボールがクロスバー、41分にはルベン・ディアスのミドルとシティが決定機もゴールを奪えず、2-2のドローで90分が終了、試合は延長戦へ。
延長の立ち上がり、シティが怒涛の攻撃を見せてアル・ヒラルはクリアが精一杯。と思ったら、4分にCKからあっさりクリバリがヘディングを決めてアル・ヒラルが勝ち越し。しかし前半14分に、シティはゴール左に浮いたパスを、フォーデンが左足の先で引っ掛けてファーに流し込む技ありシュートでまた同点。
しかし延長後半になるとシティの足が止まりだし、アル・ヒラルが中盤でボールを繋いでシティのゴール前まで持っていく場面が増える。すると後半8分、左へ展開してからロディのクロスをミリンコビッチ=サビッチがヘディング、これはエデルソンがセーブしたが、こぼれ球をレオナルドが押し込み、何とアル・ヒラルが4点目。
もうラインを上げる力が残ってないシティは、ドクが妙に元気な意外は足が止まり、攻めてもアル・ヒラルにカウンターを食らう流れ。そしてそのままアル・ヒラルが逃げ切りジャイアント・キリング達成。ベスト8はフルミネンセとの対戦となった。
