毎年2月下旬にアメリカで開催されている女子サッカーのカップ戦、シービリーブスカップ。今年は開催国のアメリカ、コロンビア、日本、オーストラリアの4カ国による総当たり戦で行われている。
2節を終えての成績は、アメリカと日本が2勝、コロンビアとオーストラリアが2敗。先に行われた3節のコロンビア対オーストラリアはコロンビアが勝利し、日本とアメリカで勝ったほうが優勝と決まった状態での試合。日本のフォーメーションは4-2-3-1で、アメリカも同じ形でスタート。
試合はいきなり前半2分、日本が右サイドのスローインから長谷川のスルーパスに抜け出した樅木が、ターンしてファーサイドにシュートを決めて日本が先制する。その後も日本はアメリカに対して果敢にハイプレスを仕掛けて中盤でボールを奪い返す流れ。
しかし14分に中盤でマカリオに守備を剥がされ、スルーパスに反応して中央に入ったセントナーにゴールを決められ同点。25分には左SBの北川がインナーラップでPAに侵入、フリーでシュートも右へ外してしまう。32分には田中が右に振って守谷がミドルもGK正面。
前半ロスタイムには中盤でのミスパスからアメリカがカウンター、最後はマカリオがシュートもわずかにポスト右へ外れて命拾い。逆に後半5分、日本はゴール中央やや右でFKのチャンスを得ると、長谷川のキックはアメリカGKキャンベルに防がれたが、手に当てたボールを古賀が左サイドから押し込み日本が勝ち越し。
その後はビハインドのアメリカが圧力を強めるが、日本は前半より低めにゾーンを作ってカウンター狙い。そしてアメリカのペースが落ちると、また日本がハイプレスを復活するチェンジオブペースが見事。選手任せでワンパターンな守備しか出来ないどこぞの代表とは大違い(苦笑)。
36分にはショウに正面からミドルを打たれるがGK山下の正面。44分にもポストからミドルシュートを浴びるが、山下が手に当ててなんとかバーの上。そして日本はそのまま最後まで失点を許さず守りきり、2-1で試合終了。アメリカに13年ぶり、2度目の勝利でシーブリーズカップ優勝を飾った。
現在のなでしこメンバーは海外組が増え、以前のように簡単にフィジカル負けせず、全員が自信を持ってデュエルに臨めているところがこの結果につながったのだろう。男子と違って監督がまともなので、これからは明るい未来が待ち受けてそうだ。