パリ五輪の出場権がかかった運命の準決勝、日本はGK小久保玲央ブライアン、DFは大畑、木村、高井、関根、中盤が藤田譲瑠チマ、松木、荒木、3トップが細谷、平河、山田楓喜と準々決勝から2人を変えてきた。イラクは3-4-2-1の形でスタート。
イラクの狙いは、A代表と同じで長身の1トップアル・バンダルにロングボールを集める戦術。日本は10分に細谷が荒木のスルーパスに抜け出すもシュートは相手GKが体に当てる決定機。逆に11分にはジャシムがカットインからシュートも小久保がセーブ。
26分には平河が切れ込んだところで倒され相手にイエロー。すると前半28分、DFラインから飛び出した細谷に藤田から浮球のパス、細谷が足元で受けてターンからファーに流し込む技アリのゴールを決めて日本が先制する。35分にはCKから木村がフリーでシュートもミートせず。
さらに前半43分、左サイドで大畑がマークを振り切って切れ込み、藤田のワンタッチパスに抜け出した荒木が決めて日本が大きな追加点。そしてそのまま前半を終了する。
後半からイラクは両サイドが高い位置に出て攻勢。しかし日本は3分に松木のシュートから連続攻撃、4分には細谷がシュートもバーの上。8分にも相手のボールを拾った荒木がシュートもGKがセーブ。
イラクも11分に右サイドのクロスからフリーでヘッドも小久保がキャッチ。日本は12分に荒木のシュート、14分に右からの折り返しにフリーで松木がシュートも決まらず。19分には相手のクロスに細谷がスライディングであわやオウンゴールの場面。
ここでイラクはフォーメーションを4-4-2に変更。21分には平河のサイド突破から細谷がヘッドもゴールポスト。後半27分に日本は山田に代えて藤尾を投入、そのまま右のウイングに入る。
29分には右サイドを抜け出され、折り返しをシュートされるも高井の足に当たってポスト、直後のCKからシュートもブロックとイラクのペース。日本は後半34分に荒木と松木に代えて佐藤、川崎を投入。45分にイラクが右での突破からシュートも枠には行かず。
ロスタイムには大畑に代わって、初戦でレッドカードを受けて3試合の出場停止になっていた西尾が入る。そして5分間もしっかり守りきって試合終了、日本が決勝に進出を決めると同時に、パリ五輪の出場権を獲得した。
まあグループリーグの日本は、ビビってサイドからしか攻撃が出来ないしょぼいチームだったが、ここに来てようやく自信を持って中から攻撃を組み立てられるようになり、日本対策の5バックを崩せるチームになった感がある。ここまで来たら、決勝のウズベキスタン戦もきっちり勝って、自信を保ったままパリ五輪に進んでもらいたいね。
