パリ五輪アジア予選前最後の親善試合。相手はU-21欧州選手権で4位に入り、五輪出場権を獲得しているウクライナ。
日本は2日前のマリ戦から10人のメンバーを変更、GK小久保ブライアン、DF大畑、鈴木海音、馬場、関根、MF藤田譲瑠チマ、松木、荒木、FWが染野、佐藤恵允、山田の4-3-3フォーメーション。対するウクライナも4-3-3で同じ形。
ウクライナはコンパクトなゾーンを作って日本の中盤をしっかりマーク、日本はビルドアップを満足にさせてもらえないが、サイドチェンジが比較的効果的だったのと、何度か高い位置でボールを奪ってチャンスを作るなど、シュートの本数は多いが精度を欠いてスコアレスで前半を終了する。
後半から日本は1トップに細谷、山田に代えて平河を投入。すると後半立ち上がり、日本はCKからニアで関根がフリック、ファーにいた佐藤がギリギリで押し込んで先制点をゲットする。
その後はウクライナが一時的に反撃するも、すぐ日本はまた押し返す。22分には荒木に代えて田中が入る。すると32分、また中盤の高い位置で佐藤がボールを奪い、細谷へのパスはカットされたが、こぼれ球を拾った田中が左足シュートでファーに流し込み、日本が追加点を挙げる。
日本は小見、植中、さらには内野を入れて逃げ切りの体制。ロスタイムにも日本は惜しいチャンスを作ったが3点目は奪えず、そのまま2-0で試合終了。ウクライナがあまりにビルドアップにこだわり過ぎて自滅した格好となり、日本としてはイマイチ歯ごたえの無い相手だったが、どんな形でも勝利で終わった事は喜ばしい。
この中から五輪のメンバーに残りそうなのは、小久保、藤田、松木、荒木、佐藤、田中、平河あたりだろうか。本大会は久保を筆頭に欧州組、OAも入る事は間違いなく、Jリーグ組には狭き門となるのは間違いない。