「なぜ守田は代表で苦しみ、クラブでイキイキするのだろうか」ポルトガル・プリメイラリーガ第22節 モレイレンセ-スポルディングCP

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現在ベンフィカと勝ち点で並んでリーグ2位に付けているスポルディングは、アウェイで6位のモレイレンセと対戦。モレイレンセは4-3-3のフォーメーションで、スポルディングはいつもの3-4-3、ヤングボーイズと対戦したELのプレーオフでは先発から外れた守田がボランチでスタメンに復帰。

試合はいきなり前半3分、CKにモレイレンセのGKケヴィンがかぶってしまい、裏にいた守田が競り合いながらゴールに押し込んでスポルディングが先制する。スポルディングはボランチの相方であるヒュルマンドがアンカー的にステイ、守田が高い位置で攻撃をサポートする役割を担っている。

その後はスポルディングがボールを保持するも、モレイレンセは時折鋭いカウンターで対抗と一進一退。17分にはCKからニアにいた守田が頭で流すもシュートまで行けず。しかし23分、右サイドをオーバーラップしたトリンコンの折り返しをペドロ・ゴンサウヴェスが押し込みスポルディングが追加点。

34分にもショートコーナーからスポルディングが連続攻撃、最後は守田の落としからヌーノ・サントスがミドルも、GKケヴィンが横っ飛びでセーブする。後半開始早々にも、ペドロ・ゴンサウヴェスのシュートがポスト、トリンコンが押し込むもオフサイド。

後半はモレイレンセの出足が良く、DFから守田へのパスコースを消されてビルドアップで苦しむスポルディング。しかしモレイレンセのプレスを掻い潜れば、後は個人技でゴリ押し出来る強みを見せるスポルディング。後半21分には守田の繋ぎからヒュルマンドのミドルも大きく上に外れる。

さらに後半30分を過ぎると、モレイレンセの勢いが落ちてスポルディングがボールを支配。ただ、スポルディングも無理に攻める姿勢は無く、とは言え雑な攻撃が多かったのも事実。後半44分に守田はブラガンサと交代でお役御免。そしてそのまま0-2で試合終了。

先日、アジアカップでの日本代表に苦言を呈した事が話題となった守田だったが、クラブではのびのび、イキイキとしたプレイぶりで、代表とは全く別人のようだった。

それもそのはず、スポルディングでは各選手が動いて空いたスペースに守田がスッと入ってリンクマンとなる事がチームの共通理解として存在しているのに、代表では誰がどこに動いて守田がどうサポートするかが曖昧で、その迷いがイラン戦での失点につながったように見える。身体能力で勝負をしていない守田のような選手にとっては、共通理解がいかに大事なものか、痛感させられる試合であった。

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