「藤田譲瑠チマのベルギーリーグ初ゴールのゴラッソも勝ちきれず」ベルギー・プロリーグ第20節 スタンダール・リエージュ-シント・トロイデン

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年内最後の試合となったベルギーリーグの第20節。8位のシント・トロイデンは、アウェイで9位のスタンダール・リエージュと対戦。リエージュのフォーメーションは3-4-1-2でトップ下には川辺が入る。シント・トロイデンは3-4-2-1で、GKが鈴木彩艶、右WBは橋岡、ボランチに藤田譲瑠チマが先発メンバー。

試合はホームのリエージュがボールを支配する流れ。シント・トロイデンは橋岡がDFラインに吸収された5-4-1の形で対応、しかしボールを奪ってからの相手のプレスがきつくて有効なカウンターがほとんど出せていない。10分過ぎに、ようやくシント・トロイデンのターンになるが決定機を作るまでには至らず。

24分には左サイドからのクロスにニアでカヤがヘッドで流すも枠には行かず。28分にはステウカウスがスルーパスからシュート、直後にはCKから橋岡がシュートもリエージュGKボダールに防がれる。38分にも藤田のボール奪取からドゥロルジュがシュートもボダールがセーブ。

前半は枠内シュート0対4とシント・トロイデンのペースだったが、後半立ち上がりはリエージュがボールを支配。12分には鈴木へのバックパスにプレスを受けて、キックをカットされたがラインを割って命拾い。

逆に19分には、シント・トロイデンが橋岡起点のカウンターからドゥロルジュがミドルもポスト右、23分にはコイタがドリブルでPA内に侵入、シュートもコースが甘くGKが防ぐなど、再びペースはシント・トロイデンに移る。26分にもコイタ、ステウカウスと連続でPA内からシュートも決められない。

後半33分、左からのクロスがファーに流れたところに、詰めていた川辺がフリーで飛び込むが、トラップが流れてシュート出来ず、数少ない決定機をものに出来ない。38分にはPA付近でボールを回してソワーがシュートも鈴木がしっかりキャッチ。

ようやく試合が動いたのは後半41分、シント・トロイデンのCKから右へ飛び出した藤田にボールが渡り、思い切って振り抜いたシュートがファーポストに当たって入るゴラッソで先制点をゲットする。

ここでカヤとコイタが下がって、バーンズと山本理仁が投入される。そこからは当然リエージュが反撃、何とか相手の攻撃を耐えていたが、ロスタイム4分にPA内で浮いたボールが相手と競り合ったヤンセンスの腕に当たり、一度はノーファールだったがVARの判定でPKとなり、カンガのキックは鈴木が動いた逆に飛んで同点、そして試合終了。

藤田譲瑠チマはベルギーリーグ初ゴール。運動量も豊富で対人にも強く、攻撃的センスにはやや欠けるけれども、何故今まで先発じゃなかったか不思議なぐらいの安定したプレイ。ここからレギュラーを掴んでもらって、代わりがいない遠藤の後継者として代表に加わってほしい選手である。

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