「やっと日本に生まれた縦への推進力」キリンチャレンジカップ 日本-ペルー

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キリンチャレンジカップ2戦目のペルー戦は、日本がペルーを攻守で圧倒、4-1の大勝を飾る予想外の結果になった。

    古橋
三笘      伊東

  旗手  鎌田
    遠藤
伊藤      菅原
  谷口  板倉

    中村

先発メンバーは、前日の予想そのまんまとなったわけだが、個人的には森保ジャパンになって初めて、戦術とメンバーが噛み合った試合だと思った。

課題のビルドアップは、谷口と板倉が持ち上がって中盤との距離を詰め、旗手と鎌田の両インサイドハーフがしっかり足元に収めて前を向き、三笘と伊東がドリブルで1対1を制する。古橋も点は取れなかったが、動き出しで相手のDFを撹乱、日本の中盤を助けていた。

中でも効果的だったのは菅原の攻撃参加。今まで、日本のSBは攻撃参加しても単調なクロスで終わるか、前を塞がれてバックパスというシーンが多かったのだが、菅原はクロスだけでなくパスにアイデアと精度があり、ボールを引き出す動きも多彩で、サイド攻撃にスピードと厚みをもたらす存在になっていた。

そのおかげで、左SBの伊藤は無理に攻撃的なポジションを取る必要が無くなり、クラブでやっているような形で三笘の裏をサポートする形に専念でき、バランスが良くなった。が、ペルーに何度か菅原の裏を取られる危険なシーンも作られていたので、守備の連携は今後の課題だろう。

とはいえ、まだまだ改善する余地は残されている。1トップの人選にはまだこれといった決め手が無いし、遠藤のアンカーは代わりが効かない。9月のドイツ戦までに、もっと個人が伸びて行ってもらわないと、W杯8強への道は遠いままである。

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