スペインリーグも残り6試合、現在4位のレアル・ソシエダにとってCL出場権確保のためには絶対に負けられない、2位のレアル・マドリーとのホーム戦。
前節はベンチスタートだった久保が先発復帰、フォーメーションは4-3-3で、1トップがセルロート、ウイングがオヤルサバルと久保、インサイドハーフにダビド・シルバが入った形。対するレアル・マドリーは、国王杯とCL決勝を見据えてベンゼマ、ヴィニシウスといった主力を温存、マリアーノ、ロドリゴ、アセンシオを3トップに据え、モドリッチやカマヴィンガが不在の4-3-3。
試合はホームの大声援を受けたソシエダが高い位置からプレッシャーをかける。しかしマドリーも個の能力でボールをキープ、6分にはチュアメニがミドルもソシエダGKレミロがセーブ。8分にもCKからミリトンがヘッドもレミロのファインセーブ。
ソシエダも、前半10分にカウンターから久保がドリブルも戻ったカルバハルに抑えられるシーンを作ると、12分に久保とシルバのコンビネーションから、折り返しをセルロートがシュートもバーの上。15分には久保のCKにニアでセルロートが触り、スビメンディのシュートはクロスバー、19分にはセルロートが抜け出し折り返しをフリーのシルバがシュートもクルトワがセーブと、と惜しい場面が続く。
その後マドリーがボールを支配するも、ソシエダは守備時の4-4-2ゾーンと素早い戻りで決定機を作らせない。逆に45分、高い位置でボールを奪ってシルバのクロスにセルロートが競るも相手と体が当たってヒットせず、スコアレスの状態でハーフタイムを迎える。
後半開始早々の2分に、マドリーが自陣でクルトワからミリトンにパス、そこにセルロートがプレスをかけ、苦し紛れにクルトワへ戻したボールに反応した久保が先に触って蹴り込み、ソシエダが先制。久保はゴール直後こそ古巣相手とあってか抑えたポーズを見せたが、結局膝スライディングで喜ぶ始末（笑）。
7分には久保が右サイドからドリブルでカットイン、中央へパスも相手にカットされる。13分にはシルバが中央からドリブル、久保と絡んでスビメンディがシュートも枠外。そして後半16分、既にイエローをもらっていたカルバハルがムニョスにアフター気味でスライディング、2枚目のイエローで退場してしまう。
レアルはクロースを下げてルーカス・バスケスを投入、フォーメーションを4-4-1に整える。22分に久保がシルバからのボールをダイレクトでクロスもクルトワがキャッチ。後半28分に、久保とセルロートがバレネチェアとカルロス・フェルナンデスと温存交代。
後半35分、ソシエダが得たPAすぐ外のFKはクルトワが防いだが、40分にシルバが中盤でボールを奪い、パスを受けたバレネチェアがカットインからニアにゴールを決めてソシエダが大きな追加点。スタジアム全体が揺れるアノエタ。そしてシルバがお役御免、試合は2-0のまま終了する。
久保はシーズン9ゴール目で二桁に王手、かつリーガ・エスパニョーラでレアル・マドリーからゴールを奪った初めての日本人となった。来期もソシエダに残ることを明言したようなので、残り5試合できっちり勝ち越してCL行きを決めて欲しいね。
