現在リーグ3位、公式戦5連勝中と好調を持続しているレアル・ソシエダは、13位のアルメリアとアウェイで対戦。アルメリアのフォーメーションは4-1-4-1で、ソシエダは中盤ダイアモンドの4-4-2、トップ下がダビド・シルバ、久保はセルロートと並んで2トップで先発。
試合はソシエダがボール支配で上回るも、アルメリアは徹底したハードワーク、ほぼ自陣に10人が入った全員守備でソシエダの選手がボールを持って判断する余裕を与えない。久保は右サイドに張ってボールを受ける場面が多いが、すぐにカバーが入ってボールロストしてしまう。
14分に、アルメリアGKフェルナンドのミスパスを久保がカット、そのまま持ち込んでシュートもゴール右に外してしまう。久保はポジションを頻繁に左右へ変えるが、なかなか良い形でボールを持つ事が出来ない。32分に久保の持ち込みからメリーノがクロス、DFと入れ替わったイジャラメンディが完全フリーでヘッドも決められない。
32分には縦パスを受けたセルロートが戻りながらキープ、右に張った久保にパスが通り、縦に仕掛けて角度の無いところから右足シュートもアルメリアGKマルティネスに防がれる。そのまま試合はスコアレスで前半を終了する。
後半早々、いきなり久保が右サイドのコーナー付近でターンからクロスというシーンを作る。その直後にも、久保が右へオフサイドラインギリギリで抜けて、中に入ったシルバにパス、これを交わしてゴールを決めるもオフサイドの判定。しかしVARでゴールが認められてソシエダが先制する。
さらに7分、久保が右サイドで溜めてからメリーノにパス、そこから裏へ抜けたセルロートにスルーパス、これをセルロートが切り返しからニアを撃ち抜くシュートを決めてソシエダが追加点。9分には今度は左に流れた久保がトラップと切り返しでマークを置き去りにして股抜きのドリブルで突っ込むが、少し強くなってカットされる。
後半22分、久保が倒されたアピールから立ち上がってパスを受け、そのままシュートもGK正面。後半26分に久保はオヤルサバルと交代でお役御免。オヤルサバルは38分に裏へ抜け出しGKと1対1になったがGKにシュートをぶつけて得点ならず。そしてそのまま0-2でタイムアップ、終わってみればレアル・ソシエダが危なげなく勝ち点3を積み上げた。
前半は相手のコンパクトな守備に苦しんだ久保だったが、後半にDFラインの裏を突く動きでほぼアシストを決めると、その後は久保の飛び出しを相手が警戒してラインを下げるようになり、チームが楽にボールを持てるようになるなど、スコアポイントは付かなかったがチャンスメイクとチームプレイで貢献。欠かせない選手である事を証明した。