第14節を終えて8位と好調なブライトンは、19位で降格圏に沈んでいるウルブスとアウェイで対戦。ウルヴスのフォーメーションは4-3-2-1で、ブライトンは三笘が左SHで先発、トロサールが1トップに入った4-2-3-1の形でスタート。
試合はアウェイのブライトンが圧倒的にボールを支配、開始1分で三笘がマークに来たセメドの逆を突いて突破するシーンをいきなり披露する。が、その後は左SBのエストゥピニャンがオーバーラップする形が多く、三笘はインサイドで繋ぐプレイが多くなる。
前半9分にブライトンはロングボールから抜け出し、折り返しをマーチがシュートもコリンズの足にボールが当ってゴールならず。しかし直後の10分に三笘がドリブルからアウトサイドでパス、トロサールがワンタッチで落としたボールをララーナが決めてブライトンが先制する。
しかし12分、エストゥピニャンが相手のパスをカットしたかに見えたが、それをまた奪われてサイドの裏のスペースにボールを送られ、三笘が戻ってカバーするも間に合わず、ゲデスがそのまま持ち込みニアへシュートを決めてウルヴスが同点。
23分にはPAに攻め込んだ三笘からトロサールにパスが渡るもシュートはニアに外れる。その後はウルヴスがボールを支配する時間が増え、対面のSBであるセメドのオーバーラップに着いてサイドの低い位置までカバーする時間が多くなる。
33分に、ウルヴスのポデンセのクロスに対して、カバーに入ったダンクが挙げた手にボールが当たり、これがVARでPKと判定。これをネベスに決められウルヴスが逆転する。38分には三笘からトロサールに縦パスを通すが、トラップミスでチャンスにならず。41分には三笘が左サイドを抜け出して、切り返しからクロスもカットされてCKになる。
そこからはエストゥピニャンが高い位置に上がって、三笘がインサイドにポジションを取る展開が続く。そして44分にブライトンが右サイドでボールを繋ぐ展開から、ララーナが狭いスペースからクロスを上げると、ファーに入った三笘がヘディングを決めてプレミア初ゴールを決める。
同点になってからはウルヴスがボールを支配する流れになるのだが、前半6分あったロスタイムに三笘が一発のロングボールに抜け出し、セメドが後ろからタックルを仕掛けて倒すも、これがDOGSOと判定されセメドが一発レッドで退場する。
後半早々、エストゥピニャンがクロスにフリーでシュートの決定機。4分にも高い位置でボールを奪ってマーチのシュートに三笘が詰める。15分ごろにはウルヴスが攻め込むがクロスはGKサンチェスがきっちり処理をする。
20分にはララーナが下がってウェルベックが1トップに入り、トロサールがトップ下にシフトする。32分にはゴール前ほぼ正面でFKを得るが、マカリスタのキックはバーの上。35分にはウルヴスもFKからトラオレがシュートもサンチェスがきっちり弾く。
そしてスコアが動いたのは後半38分、右サイドでの展開から左に張った三笘にボールが渡り、三笘がPA内でマークを振り切って折り返すと、ウンダブが繋いで最後はグロスがゴールを決めてこれが決勝点となる。
後半40分にはカウンターからPA内の三苫にパスが渡るが、シュートはせずに味方にパス。43分には三笘のパスからウンダブがシュートもGKがキャッチ。後半45分に三笘が下がってお役御免、ブライトンはリードを守りきって2-3で試合終了。
三笘はプレミア初ゴールだけでなく、チームの全3得点に関与、対面のセメドを退場に追いやるまでの大活躍。以前はトロサールのサブ扱いだったが、トロサールが1トップに移った事でレギュラーに昇格。その選択の正しさを自ら証明してみせた。W杯まで残り1試合、良いリズムで代表に合流して欲しいね。