「ぶっつけ本番FW起用で決勝ゴール、ここが久保の最適解か?」スペイン・リーガエスパニョーラ第1節 カディス-レアル・ソシエダ

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レアル・ソシエダに完全移籍を果たした久保は、開幕戦のカディスとのアウェイ戦で先発起用。てっきりプレシーズンマッチのビルバオ戦のような右SHかと思いきや、まさかの中盤ダイアモンド4-4-2の2トップ、イサクと並んで先発。ダビド・シルバがトップ下。対するカディスも同じ4-4-2のマッチアップ。

前半3分にいきなりロサーノに強引なドリブル突破を許して決定的なシュートを浴びたが、5分には久保が右からドリブルで切れ込むが、ヒメネスに押されて倒れるがノーファール。7分には久保が股抜きのクロスと、すぐにソシエダのペースになる。

11分に久保がバイタルでパスを受けてターン、イサクにスルーパス。17分、リコからのパスをPA内で受けてクロスも相手に当たる。そのCKを久保が蹴り、ヘディングにつなげる。21分、右サイドで相手の足に引っかかって倒れるもやはりノーファール。

すると前半24分、メリーノが中盤でボールを奪い返すと、相手DFの間を抜け出した久保に浮き球のパス、これを久保が左足で落としたボールを右足ボレーで蹴り込み、久保が移籍後初ゴールを決める。

この得点から、カディスは久保を警戒するようになってマークが厳しくなる。38分にはセットプレイからルーズボールを追いかけ回して相手のクロスをカット、守備でも貢献するところを見せる。

前半44分には右サイドからメリーノに正確なパス、それを受けたイサクはシュートまで行けず。45分に自陣からど真ん中をドリブル突破、倒され相手にイエローカード。

後半、カディスは徹底して前線にロングボール、ラインが押し上げてセカンドボールを支配、相手陣内でスローインになったらロングスローと力技で攻めて来る。11分、前に走り込んだ久保にボールが通るが、トラップが足元に入ってシュートまで行けず。

20分、右に流れた久保がダイレクトでクロス、カディスGKレデスマが弾き、こぼれ球をダビド・シルバが至近距離でシュートもレデスマに体で防がれる。直後に今度は左からの久保のクロスからリコのミドルもレデスマが横っ飛びでセーブする。

久保は後半33分にモハメド=アリ・チョーと交代。フォーメーションを4-1-4-1に変更して守備の安定化を図る。その後はカディスがソシエダを押し込む流れになるが、何とか耐え忍んで後半ロスタイム。3分にカウンターから完全にチョーが抜け出したが、シュートはレデスマに読まれて止められる。6分にも同じような形からチョーのシュートもまた止められる。そしてそのまま0-1で試合終了。

FW起用はぶっつけ本番で、監督からは裏抜けをしろという指示があったそうだが、それが見事にハマった。今までのチームだといくら前に走ってもほとんどパスは来なかったが、ソシエダなら味方が反応してくれるし、ゴール前だと久保のトラップ技術が活きる。シュートも、今までは考え過ぎてタイミングが遅れがちだったので、むしろ時間とスペースが無いほうが迷いが少なくなるのではないか。

そして久保はサイドの選手としては弱くても、前線の選手としては守備力があるので、FWに置いておくと前からのプレスで貢献してくれる。まだ後ろに下がったりサイドに流れる事はもちろん多いが、ダビド・シルバとの連携が取れているのでバランスは崩れない。オヤルサバルが戻って来るまでは、このポジションが最適解なのではないか。

次節は早速バルセロナとの試合。このチームであればそこまで押し込まれる事も無いだろうし、今までのようにフィジカル不足を見られて先発から外れるような事は無いんじゃないかと思う。

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