「チュニジア戦と全く同じ完敗、果たして解決策は見つかるのか」U-23アジアカップ 準決勝 ウズベキスタン-日本

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開催国ウズベキスタンとの対戦になったU-23アジアカップの準決勝。ただし準々決勝でウズベキスタンサポーターの暴力行為があったという事で、ホームは無観客、日本側は500人のみ観戦が許された形。

日本のスタメンは、GK鈴木、DF加藤聖、馬場、チェイスアンリ、内野、ボランチ松岡、藤田譲瑠チマ、2列目が斉藤光毅、鈴木唯人、藤尾、1トップが細谷の4-2-3-1。対するウズベキスタンは4-1-4-1のフォーメーション。

試合はホームのウズベキスタンがペースを握る。ウズベキスタンは高さのある前線に長いボールを放り込み、ラインを高く上げて中盤がセカンドボールを拾ってスピードに乗った攻撃を仕掛けるサッカー。日本はプレスを掻い潜ろうとするのだが、ピッチが合わないのかサイドチェンジが流れたり、ボールを相手に引っ掛けてミスになる場面が多い。

前半10分には鈴木唯人がひじを使って競り合ったという判定でイエローカード。14分に日本のCKからこぼれ球を藤田がミドルは惜しくも左に外れ、日本に初めての決定機。18分にもCKのサインプレーから良い形。33分にはPAすぐ左でFKを与えるが、キックはゴールネットに当たる。

その後はずっとウズベキスタンに押される展開になるが、44分に加藤のオーバーラップに長いパスが通り、クロスに藤野が合わせるが中途半端な処理になってGKにキャッチされる。そして0-0で前半を折り返す。

後半も、日本はボールを奪っても相手のハイラインを突破できず、パスをカットされて反撃を食らう嫌な展開が続く。後半12分に斉藤光毅、松岡が下がって佐藤、山本を投入。14分には藤尾のキープから内野がオーバーラップ、クロスもGKにキャッチされる。

しかし後半15分、チェイスアンリが入れ替わられて、ジャルディディノフに左足でアウトにかけてスライスして落ちる見事なミドルを決められウズベキスタンに先制点を奪われる。ここで日本は中島、半田を投入、2トップに変更。ウズベキスタンはファールで倒れて中東戦法。

日本は後半44分に、日本のDFラインがバランスを崩して攻めた隙を突かれ、長いパスからセカンドボールを拾われて最後はノルチャエフに決められ、勝負を決める追加点。結局日本は4分のロスタイムも得点を上げることが出来ず、0-2で試合終了。

正直、内容的には完敗。敗因はA代表のチュニジア戦と全く同じで、日本の攻撃陣に対してしっかりマークを付けている相手に対し、後ろから縦パスを当てる事が出来ず、個人で守備を剥がせないのでパスを回そうとして引っかかる。仕方なくサイドへ逃げながら組み立てるのが精一杯、そこからクロスを上げても中に高さが無いので跳ね返されるだけ。そういう相手に対する武器になるはずの斉藤光毅が、最後まで調子が出なかったのも痛かった。

A代表ともども、こういったフィジカルが強く、組織的でコンパクトな守備をして来る相手に対してどうやって攻撃を組み立てるのか、重い宿題を与えられた試合であった。まだオーストラリアとの3位決定戦が残っているが、その答えが見られるような試合を期待したい。

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