スコットランドのほうのプレミアリーグも残り3試合。セルティックはホームで3位のハーツと対戦。前節のオールドファームで引き分けに終わったものの、2位レンジャーズとの勝ち点差は6、得失点差は19あり、この試合に勝てばほぼ優勝は決まる大一番。
セルティックは1トップに古橋、シャドーが前田とジョタ、旗手とロギッチはベンチスタートの4-3-3、対するハーツは4-2-3-1のフォーメーション。井手口は怪我で欠場中。
試合は前半3分に意外な形で動く。ハーツのスローインからボイスがつなぎ、シムズがオフサイドを取りに行ったのか不用意に前に出たのと入れ替わり、振り向きざまにシュートを決められてハーツが先制する。
その後も、中盤のスペースを探してボールを受ける旗手がいない影響か、セルティックは外からちんたらパスを回すぐらいしか攻め手がなく、古橋はおろか前田のところさえ全くボールが届かない。仕方なく古橋と前田は自ら相手ボールを追い回し、高い位置で奪ってやっとセルティックはチャンスを作る始末。
前半15分にはターンブルのクロスに古橋がニアに動いてヘディングするも、当たりが浅すぎて上手くヒットせず。18分には前田が飛び出しクロスも中と合わず。20分過ぎにはセルティックが完全にボールを支配、28分には右からの折り返しを古橋がフリーでシュートもハーツGKゴードンに防がれる。
ようやく前半30分、自陣からのカウンターでジョタがドリブル、前にいた古橋にパスも、オフサイドに引っかかるため古橋はスルー、それをまたジョタが拾い、右からのクロスをファーに走り込んだ前田が合わせ、セルティックが同点に追いつく。
さらに前半36分、左サイドからオライリーがクロス、ファーにいたジョタが頭で折り返し、中に居た古橋がニアに飛び込みヘッド、GKゴードンが手で描き出したかに見えたが、ボールはラインを割っていてゴールが認められ、セルティックが逆転する。
後半も、7分に古橋のクロスをゴードンがファンブルしたボールに前田が詰めるなど、セルティックが圧倒的に攻め立てる展開。トップに張り付いていた前半とは全く違い、古橋があちこち動いてボールに絡む場面が非常に多くなる。
しかし何度かあった決定機に決められず、逆にハーツの連続攻撃を浴びた前半19分に、旗手を含む3人の選手が投入され、前田と古橋が下がる。すると旗手の右サイドへの展開パスから攻め込み、最後はサイドチェンジを受けたオライリーが角度のないところから決めてセルティックがやっと追加点。
36分には旗手のパスカットから自身でドリブル、スルーパスを味方に通してから、最後はラストパスと絡みまくりの攻撃。41分には左から折り返しを旗手がワントラップからミドルもゴール左に外す。45分にはPA左から旗手がシュート、これはゴードンに防がれたが、こぼれ球をフォレストが拾ってマイナスのパス、これをギアクマキスが押し込み4点目のダメ押し。そして試合終了。
これでリーグ戦無敗の記録を30戦にまで伸ばしたセルティックはほぼ優勝を確定、来期のチャンピオンズリーグ・ストレートインの可能性が高くなった。
前田はゴール以外でも安定して貢献、古橋はまだパスやシュートの精度がイマイチ。旗手は、好調時の素早さやボールへの絡みがかなり復活して来た。来期は3人揃ってチャンピオンズリーグに出場するのだろうか?