現在6位でチャンピオンズリーグ出場権の可能性が十分あるホッフェンハイムは、ホームで12位のボーフムと対戦。ホッフェンハイムのフォーメーションは3-4-1-2で、ボーフムは代表帰りの浅野が左ウイングで先発した4-3-3。
試合はまずアウェイのボーフムが積極的に攻める。2分に浅野が左サイドを飛び出してのクロスを見せると、4分には右サイドで崩してのミドル、リフレクションを浅野がシュートと立て続けに良い形を作る。
しかしホッフェンハイムもすぐポゼッションを取り戻し、連発でGK正面に飛んだクラマリッチのシュートや大きなクロスからベブーのシュートなど、決定機を作って試合の主導権を握り返す。
すると前半28分、GKリーマンからのフィードを左サイドの浅野が足元に納めると、そこからカットインで切れ込み、ニアサイドに見事なミドルシュートを決めるという、三笘が乗り移ったんじゃないかというぐらい、浅野らしくないゴラッソで先制する。
ボーフムはホッフェンハイムの2トップとトップ下、ダブルボランチにマンマークを当ててビルドアップを封じ込めると、45分にはカウンターからパントビッチが完全に抜け出すも、シュートはゴール右に外れて追加点ならず。
ホッフェンハイムも、後半9分に右からのグラウンダーにサマッセクがスルー、裏に居たラウムがトラップからミドルシュートを決めて同点に追いつく。その後は勢いが出たホッフェンハイムが畳み掛ける展開、ボーフムは自陣に人を固めて何とか攻撃を跳ね返す。
そんな中、後半14分にホッフェンハイムがボーフムのPA内でセルフジャッジで足を止めた瞬間、GKリーマンからのフィードを、浅野が相手DFと競り合いながら裏へ抜け出し、GKとの1対1で足に当てながらゴール、逆転のドッペルパックを決める。
そこからはホッフェンハイムにボールを支配されながらも、ボーフムは強かにカウンターを狙う展開。28分には左サイドへ抜けた浅野からダイレクトの折り返しもGKにカットされる。33分には右サイドを浅野が抜け出し、中でキープするがシュートまで行けず。
後半40分、ボーフムは左サイドのスローインからポルターが頭で後ろに流し、ダイレクトで浅野が決めてハットトリックかと思いきや、ポルターが競り合いでファールを犯したという判定でノーゴール。
ホッフェンハイムも41分に決定機を作るがGKリーマンとライチュが体を張ってストップ。後半43分には浅野が交代で下がる。後半ロスタイムもおもったよりホッフェンハイムの猛攻にはならず、そのまま1-2で試合終了。
ボーフムは、順位こそ試合前と同じ12位となったが、降格圏のアルミニア・ビーレフェルトとは勝ち点差は8に広がり、数字上の可能性はあるがほぼ残留を決定づける結果となった。
浅野はこれまでの決定力不足を払拭するまさかのドッペルパック。まあ、2点目は危うくいつもの浅野になりかけたが・・・(笑) 前回のW杯で突然乾に決定力が憑依したように、ドイツやスペイン戦で浅野にも憑いてくれないかな~