「ドイツを破るための秘密兵器は、実は伊藤洋輝なのかもしれない」ドイツ・ブンデスリーガ第28節 アルミニア・ビーレフェルト-シュツットガルト

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ほぼ降格が決まっているグロイター・フュルトを除き、シュツットガルト、アウクスブルク、ヘルタ・ベルリン、アルミニア・ビーレフェルトと、わずか勝点1差の中にひしめく4チームで事実上の残留争いが繰り広げられているブンデスリーガ。

今節はビーレフェルトのホームでシュツットガルトが対戦。ビーレフェルトのフォーメーションは4-2-3-1で、残念ながら奥川は体調を崩したそうでベンチスタート。対するシュツットガルトは4-3-3で、伊藤が左SB、代表帰りの遠藤がインサイドハーフで先発。

試合はホームのビーレフェルトがボールを支配する流れ。シュツットガルトは左SBに入った伊藤がほとんど攻撃参加せず、ビルドアップで前線に長いボールを送る砲台のような役割になっている。

両チームともに決め手が無いまま迎えた前半23分、シュツットガルトのCKで競り合ったヴィマーの手にボールが当たったというVARの判定でPK、これをカライジッチが勢いのあるキックで決めてアウェイのシュツットガルトが先制する。

その後は当然ビーレフェルトが攻勢に出て来て、シュツットガルトは自陣に人を集めてボールを跳ね返す流れ。そんな中で後半40分に、シュツットガルトはカウンターから完全にマルムシュが抜け出すも、シュートは左に外れて超決定機をものに出来ない。

すると後半14分、ビーレフェルトはスローインからの流れでクロス、ニアでセッラが頭に当ててコースが変わったボールをクルーガーが押し込み同点に追いつく。

19分には遠藤がミドルもゴールを大きく外れる。24分にはディアゴ・トマスがカライジッチの裏でクロスに合わせるもダフってミートせずGKがキャッチと、シュツットガルトの攻勢が続く。ビーレフェルトは後半24分に奥川を投入、トップ下のポジションに入る。

しかしビーレフェルトの攻撃はロングボールがほとんどで奥川はボールに触れず。シュツットガルトはマヴロパノスの決定的なヘッド、こぼれ球をシュートと立て続けに決定機を作るがこれも決められない。

43分に奥川が右サイドからドリブルで抜こうとするもロスト。終盤はビーレフェルトがシュツットガルト陳内で試合を進めるが、そのままスコアは動かず1-1のドローで痛み分け。とは言え、決定機の数では圧倒的にシュツットガルトが多く、ビーレフェルトにとってはラッキーな勝点1だった。

遠藤はまあいつも通りだけど、ここからさらに上へ行くにはミドルシュートの正確さが欲しいかな。伊藤洋輝は左SBで起用されたが、あまりオーバーラップせずビルドアップと守備で着実に貢献。カタールW杯では初戦でドイツと対戦するが、両SBを冨安と伊藤にして守備を固め、そこからのロングパスで古橋、伊東、前田を走らせるのも良いんじゃないかと思っている。まあ、どうせ森保監督はやりそうにないだろうけどね。

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