先週は14人の選手がコロナに感染して欠場したデュッセルドルフ。主力が戻って来た今節は上位のハンブルガーSVとホームで対戦。ハンブルガーSVも前節はアウエ戦が延期になっている。
デュッセルドルフは4-2-3-1のフォーメーションで、田中碧がボランチ、アベルカンプ真大がトップ下で先発。対するHSVは4-3-3の形でスタート。
試合はアウェイのHSVが圧倒的にボールを支配。DFラインは4バックなのだが、GKのダニエル・エルナンデスがPAの外まで出て3バックのようにボールを回し、SBを高い位置に上げて基点を作る、ウルトラモダンなサッカーを展開。
いきおい、デュッセルドルフの攻撃はロングボールによるカウンターが主になる。田中碧もDFラインまで下がってビルドアップに参加しようとするが、相手の前線に囲まれてなかなかボールを受けられない。
しかし前半14分、デュッセルドルフは右からのFKがGKの手をかすめてクロスバーに当たる決定機。この時間帯、デュッセルドルフがアベルカンプ真大を中心としたハイプレスが機能、高い位置でボールを奪うシーンが多くなる。34分には田中碧のパスカットからスルーパスも体勢が崩れて通らず。
45分には右サイドに田中碧が飛び出し、折返しを繋いで最後はイヨハがGKと1対1でシュートもゴールポストに当たって外れ、デュッセルドルフはどうしてもチャンスに決めきれない。
後半3分にも右サイドからのクロスをギンチェクがフリック、飛び込んだ田中碧がフリーで合わせるが、ボールは相手DFの足に当たってゴールを外れる決定機。7分には相手のミスをギンチェクが拾って完全フリー、しかしクロスは相手に引っかかり、15分にはクロスのこぼれ球をイヨハがボレーも枠外と、とことんゴールが決まらない。
その後はデュッセルドルフのプレススピードが落ちてHSVが盛り返し、27分には田中碧の相方であるプリブが負傷で交代してしまう。31分にはデュッセルドルフGKカステンマイヤーがまさかの真正面にいた相手にパス、しかしラストパスがわずかにずれて命拾い。
すると後半40分、途中交代で入ったボジェクが、CKからのサインプレイでダイレクトシュート、これが決まってようやくデュッセルドルフが得点を決める。90分にはオフサイド崩れからの混戦をカステンマイヤーが体で防いだが、ロスタイムにCKからゴールを許し、前節に続いて同点に追いつかれ試合終了。
内容もチャンスの数もデュッセルドルフが圧倒したのに結果はドローと、非常に悔しい試合になってしまった。田中碧のプレイも、今までのお客さん状態を払拭するように、幅広く動いてインテンシティの高いプレイを見せるようになって来たので、これからが期待できそうな感じ。