まだリーグの首位をキープしているユニオン・サンジロワーズと、11位のシント・トロイデンとの試合。
サンジロワーズは、三笘はまだ復帰できていないが、冬に加入した町田浩樹が3-1-4-2の右CBで初先発。シント・トロイデンは林と橋岡、シュミット・ダニエルが先発のこちらも3-1-4-2。香川はベンチスタートで、原大智は累積警告で出場停止。
試合はホームのサンジロワーズがボールを保持する展開。そんな中で町田は3バックながらマイボール時にはSBのように高い位置まで進出、攻撃の起点として左足のキックでビルドアップに良く絡んでおり、左右逆だがアーセナルにおける冨安みたいな役割。前半21分にはカウンターで町田がPA内までドリブル、シュートを放つが少し右に外れてしまう。
前半20分を過ぎると、そこまでポゼッションで25%と圧倒されていたシント・トロイデンが、ようやく前を向いてボールを持てるようになる。34分には左でラザレが高市でボールを奪い、クロスに林が合わせるがシュートは相手GKにセーブされる。39分にも左サイドでパスを受けてシュートもバーの上。
後半開始8分、シント・トロイデンは高い位置でボールを奪うと、そこから左サイドでボールを受けたクラウスがドリブルで中へ切り込み、サンジロワーズDFカンドゥスが倒してしまいPK。これをブルースが冷静に決めてシント・トロイデンが先制する。
その後はサンジロワーズが猛攻かと思いきや、むしろセカンドボール争いで上回るシント・トロイデンのほうにチャンスが多くなる。サンジロワーズも後半35分にスルーパスからバンゼイルが抜け出すが、シュミット・ダニエルが前に出て好セーブ。
そして後半37分、香川が移籍後初めてピッチに入り、林と2トップを組む。しかし試合終了間際、ラプサンの切り返しに橋岡が逆を取られ、とっさに出した足に引っ掛かりPKの判定。しかしバンゼイルはキックを上に外してしまい、絶体絶命のピンチを切り抜ける。
シント・トロイデンはロスタイムもゴール前で全員が壁になって体を張って守り、最後まで虎の子の1点を守りきって試合終了。ここまで10試合負けが無かったサンジロワーズに対して、アウェイで勝利という金星を挙げた。
試合を分けた最大のポイントはPKの成功と失敗なんだけど、シント・トロイデンは林大地を筆頭に全員が良く走って攻守にメリハリがあった。サンジロワーズはやはり攻撃で違いが作れる三笘の不在が響いたね。
香川のデビューは、ショートコーナーを蹴ってキープした場面以外、ボールを蹴ったシーンは無く、ひたすらロングボールに競り合って守備をしていたのみ。まあこれからですな。