21日のベルギー・カップ5回戦で、三苫が移籍後初ゴールを飾ったユニオン・サンジロワーズはホームで三好が所属するアントワープと対戦。
サンジロワーズはいつものように3-1-4-2のフォーメーションで、三笘はベンチスタート。対するアントワープは4-2-3-1で三好は右SHで先発した。
前半はアントワープがトップ下に入ったナインゴランを中心にボールを支配する。15分には右からのFKを三好が蹴るも流れてゴール右に外れてしまう。20分にも三好は中盤に下がってボールを受け、フレイにロングパスを通して好機を演出する。
その後もアントワープがボールを支配するも、27分にゴールキックから抜け出し、そのままシュートもアントワープGKブテがかろうじて手に触って失点を免れる。30分にはアントワープがハーフカウンターから三好にパスが渡らず。33分には頭での折返しを受けたナインゴランが胸トラからシュートもバーの上。
前半41分、サンジロワーズがゴールキックから上手くサイドで基点を作ってスルーパス、ヴァンザイルが切り返しからクロス、これをファーに走り込んだニューコープが押し込むがオフサイド。しかしその直後にアントワープはヴェルストラーテがGKへバックパス、それを拾われて最後はウンダフが決めてサンジロワーズが先制。
後半から、アントワープは三好をトップ下に置いた3-4-1-2に変更するが、開始3分でカウンターから2度の決定機を作られてしまう。三好もバイタルでフリックからチャンスを作るなど奮闘は見せたが、後半15分で交代。
その後もサンジロワーズは何度もシュートチャンスを作るのだが追加点は決められず、逆に後半26分、左サイドからのクロスをフレイがヘッドでファーへ流し込みアントワープが同点。
そして後半30分、三笘が2トップの右で投入。31分にハーフスペースでボールを受けてドリブルで切れ込みGKをゲット。32分にはアントワープのカウンターに三笘が戻ってパスカット。
後半33分、アントワープはカウンターからフィッシャーのパスを受けたベンソンが上手くコースに流し込み逆転。40分にサンジロワーズは3-4-2-1のフォーメーションに変更、三笘は3トップの左に入る。さらに41分にバイタルで横パスを受けた三笘がミドルもブテがファインセーブ。
しかし、終盤になってサンジロワーズが前がかりになり過ぎ、かえって三笘がボールを受けるスペースが無くなってしまう、ロスタイムには三笘が前を向く機会はあったがそこから攻撃が繋がらず、そのまま1-2で試合終了。
三好は、他の選手が「俺が俺が」のセルフィッシュなプレイを繰り広げる中、利他的にサポートしたプレイは良かったと思うが、結果的には得点に絡む事が無かったのでそこをどう評価されるか。
サンジロワーズは、三笘が入るまでに何度も勝ち越すチャンスはあったのに決められず、同点になってやっと三笘を投入するも、そこから妙に前がかりになって敗戦と、本来はカウンターに向いた三笘の使い方を監督が理解していないのが残念だった。