現在3位と絶好調の鳥栖をホームに迎えた8位の浦和。レッズのフォーメーションは4-4-2で、マルセイユから移籍した酒井宏樹が初先発。対する鳥栖は3-1-4-2の形でスタート。
最初の決定機は鳥栖。右サイドで小屋松の突破から山下が合わせてシュート、西川が一旦は後逸するもすぐに抑えて失点には至らず。前半17分に酒井が初めてオーバーラップ、中へ切れ込むも大畑が粘ってボールをカットする。
鳥栖は浦和のDFに2トップが、SBにはWBが素早く対応して浦和のビルドアップを寸断、その後は鳥栖がボールを保持しつつ、浦和は何とかハーフカウンターから中央突破を狙う流れになり、酒井を獲得した効果がほとんど出ていない。
そんな中、先制したのは浦和。前半36分に槙野のダイレクトでのフィードを江坂が胸でそらし、明本がそのまま朴一圭の脇を抜くシュートを決める。しかし鳥栖も前半ロスタイム、右サイド位での速い展開から最後は山下がこぼれ球を上手く拾ってゴール、1-1のスコアで前半を終了する。
後半も鳥栖がボールを保持する展開でスタートするも、6分に浦和がカウンターから大久保の折返しを江坂がボレー、GK朴一圭が反応してかろうじてセーブする。
しかし鳥栖は13分、15分、16分と立て続けにシュート。浦和は4-4-2の3ラインでブロックを作っているのだが、ハーフスペースでパスを受けてダイレクトで展開する鳥栖の攻撃に浦和が対応できていない。
試合が膠着状態に入った26分、鳥栖は中野伸哉、酒井、岩崎を投入するが、あまりペースが上がらない。逆に後半37分、大久保のドリブルからFKを得ると、ゴール前での競り合いで明本を中野伸哉が蹴ったという判定で浦和にPK。これをきっちり江坂が決めて浦和が勝ち越し。
当然、鳥栖がそこからはボールを支配、ロスタイムには小屋松の強烈なミドルがあったがわずかにバーの上。そしてそのまま試合は動かず2-1で試合終了。
内容からすると鳥栖が上回っていたが、浦和が数少ないチャンスを決めてモノにしたという感じ。浦和はせっかくのワールドクラスである酒井が攻撃で活かせてない。ビルドアップ時に3バックにして酒井を高い位置に上げ、田中達也とのコンビネーションを作るべきだろう。