今期はレギュラーシーズンを独走で優勝、プレーオフ1も2位に勝ち点8の差を付けた状態でスタートしたクラブ・ブルージュと、前節はアントワープに勝利して2位に浮上したゲンクの対戦。ゲンクのフォーメーションは4-2-3-1で、クラブ・ブルージュは4-3-3の形。
試合はどちらも長いボールを前線に放り込む、リスクオフの形で進行する。前半17分にはブルージュのペースになっていたところで伊東が単独でドリブル突破、そこから連続してチャンスを作るがブルージュGKミニョレに阻まれる。
ゲンクは全体的にラインが低く、ブルージュがセカンドボールを拾う流れが続くが、32分にはゲンクがFKからオヌアチュがフリーでヘッドもGK正面という久々の決定機。36分には適当にクリアしたボールに伊東が快速を飛ばして追いつく見せ場を作る。
前半の終わりは逆にゲンクがボールを支配、SBが上がって伊東はインサイドでプレイする機会が多くなるが、ワンツーを期待したミスパスからカウンターを受けたりとイマイチパッとしない出来。45分にはブルージュがPA内からシュートもライン際でDFがクリアする決定機。
後半開始からは再びブルージュのペース、ゲンク陣内での展開が続く。が、後半12分にゲンクのヘイネンがバイタルで相手のタックルを交わすと、オヌアチュへのパスが腰トラップになった形で上手く前にボールが落ち、そのままオヌアチュが蹴り込みゲンクが先制する。
当然ブルージュがそこから攻勢、伊東も守備のカバーに回る時間が多くなる。しかしゲンクも度々カウンターで対抗、25分にはFKからオヌアチュが完全にフリーになったヘッドは外れたものの、28分にロングパスをトアストヴェトが相手と競り合いながらインナーラップした伊東へパス、そのままドリブルで持ち込みゴールのニアを撃ち抜く豪快なシュートを決めて2点目。
ゲンクはその直後にも、伊東のパスからスルーを絡めてボンゴンダがラストパス、最後はトアストヴェトがマルセイユルーレットからゴールを決めてあっという間に3点目。これでほぼ勝負は決まってしまった。
その後はゲンクが余裕のゲーム運び、伊東はそこから相手に2枚のイエローカードを与え、43分には伊東のクロスにボンゴンダとオヌアチュが重なりアシスト未遂とやりたい放題。ロスタイムにはフロショフスキーが自陣でヒールパスという舐めたプレイからフリーでシュートを撃たれるが、これが決まらず3-0のまま試合終了。
これでブルージュとゲンクの差は勝ち点5、逆転でチャンピオンズリーグのストレートインも不可能では無くなって来た。伊東も後半は尻上がりに調子を上げているので、このまま乗って行きたいところだ。