ともにベルギーのアントワープにホームを構えるアントワープとベールスホットのダービーマッチ。アントワープの三好、ベールスホットの鈴木武蔵がともにスタメンで出場。フォーメーションはアントワープが3-4-2-1で三好は右のWB、ベールスホットが3-4-1-2で鈴木は右FWに入った。
試合はホームで上位のアントワープがボールを支配。三好はWBだが、攻撃時はほぼ1トップのムボカニと同じ高さまで上がり、ウイングプレイヤーのような役割になっている。そして前半7分、三好が絡んでの右サイドでの崩しから最後はラファエロフのミドルが決まってアントワープが先制。
12分にも中に入った三好からワンタッチパスがムボカニに出てシュートまであと一歩のチャンスを作るなど、序盤から良くボールに絡み、15分にも同じように右で崩してフリーな左へ展開、左WBのユクレレッドがあっさり2点目。
これでアントワープのプレスがやや緩み、ベールスホットがボールを保持する時間が長くなり、ゴール前のシーンが増え始める。すると25分、左サイドからティスダリがドリブルで仕掛け、三好が守備に戻るが交わされて折返しを難なく鈴木が決めてごっつぁんゴール。
その後は膠着状態が続き、45分に右サイドでの股抜きドリブルから鈴木がPA内へ入り、角度の無いところからシュートを放つがサイドネット、そして前半を終了する。
後半は最初こそアントワープが攻勢に出るが、またベールスホットがボールを保持する流れになると、三好は後半10分に交代。その後の13分には鈴木はPA内でティスダリからのパスを受けるがトラップが流れ、上手くキープできずロストしてしまう。
しかし後半28分、ベールスホットが高い位置でボールを奪うと、またティスダリからの折返しをフリーになっていた鈴木が右足で合わせて同点。と思ったら、直後にカウンターからスルーパスを受けて抜け出したムボカニがゴール右に流し込み、アントワープが再びリードする。
そこから先は鈴木は相手DFにガッチリマークされ、なかなか満足にポストプレイをさせてもらえず。終盤はあまり目立つ事無くそのまま2-1で試合終了、アントワープがダービーを制して4連勝を飾った。
鈴木は2得点を取ったのはいいが、得意なプレイとそうでないプレイに差があるのが気になるところ。代表の事を考えるともうちょっとポストの確実性は上げてもらいたいところだが・・・
三好は攻撃面では良かったけど、守備に回った時に対人の弱さがあって相手の仕掛けを止めきれないシーンが何度かあった。今後もWBとしてプレイするなら守備力の向上は必須だろう。