A代表ウィーク明けのサンプドリアは、まだ今期は1勝1分とペースが上がらないラツィオとホームで対戦。吉田は4-4-2の右CBとして先発、ラツィオは3-1-4-2のフォーメーション。
序盤は吉田が積極的にラインをコントロール、相手のポストプレイへ当たりに行こうとして2度ほど裏を取られてしまったが味方のカバーに助けられる。最初は押され気味だったラツィオだが、前半15分ごろからは中盤のプレス合戦で優位に立ってボールを支配、サンプドリアは自陣でのプレイを強いられる。
しかし先制したのはサンプドリア。前半33分に左サイドをアウジェッロがオフサイドギリギリで抜け出し、クアリアレッラに完璧なクロスを合わせてヘディングゴール。さらに前半41分、CKからのこぼれ球をアウジェッロがこれも見事なダイレクトシュートをゴール左に決めてしまう。
後半はラツィオがWBを高い位置に上げて、サンプドリアの4バックに対して数的優位を作り、サイドを基点に攻め立てボールを支配する。サンプドリアの守備陣はPA内での対応を強いられるが、吉田を中心に落ち着いた対応を見せ、後半22分にはフリーになった相手のシュートを吉田が足を伸ばしてブロックするファインプレイ。25分にはコレアに抜け出されるがシュートはわずかに外れる。
ところが後半28分、吉田が高い位置でボールをカットすると、右でパスを受けたクアリアレッラのシュートはGKに阻まれるが、クリアボールを拾ったヴェッレの折返しに走り込んだダムスゴーアがスルスルと入り込んで、そのままゴール角にチーム3点目となるシュートを決めてしまう。
これでラツィオも気持ちが切れたのか、試合の終盤はむしろサンプドリアが試合をコントロール、決定機はあったが追加点は生まれず、ロスタイムには吉田が相手のスライディングタックルをフェイントで交わす余裕を見せ、そのまま3-0で試合終了。
吉田は、最初は軽いミスがあったがその後はすっかり安定。相方のトネッリにアジリティが無いので難しさはあったと思うが、要所でラツィオの攻撃をしっかり抑え込みクリーンシートに貢献。ガゼッタの採点も7.5と極めて高得点。最近はポカ癖も無くなり、安心して見ていられる選手になった。これからも当分スタメンは安泰だろう。