「いよいよ長谷部化する吉田、強豪アタランタに壁となって立ちはだかる」イタリア・セリエA第5節 アタランタ-サンプドリア

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現在連勝中のサンプドリアは、アウェイで強豪アタランタと対戦。アタランタは3-4-1-2のフォーメーション、サンプドリアは4-4-2で、吉田は右CBとして先発。

試合はホームのアタランタが最初から圧倒的にボールを支配、前半5分にはPAすぐ外でFKを与えてしまうが、ボールは壁に当たって何とか難を逃れるも、7分にはクリアが味方に当たってあわやオウンゴールのピンチを作ってしまう。

しかし粘り強い対応でアタランタの攻撃を凌ぐと、前半13分にカウンターからクアリアレッラがカットインと見せかけて縦突破、左足でゴールを撃ち抜き先制点をゲットする。

その後はサンプドリアが安定した守備を披露、攻撃陣のプレスと守備陣のラインコントロールのバランスが良く、アタランタにボールは持たれるが決定機は作らせず、逆に前半42分にVARでサンプドリアがPKを得るが、クアリアレッラのキックをセーブされて2点目ならず。

後半開始早々、アタランタが強引に攻め立てると、吉田はPAすぐ外で足を出して先にボールを触るがイエローカードを受けてしまう。が、それくらいで慌てないのが今期の吉田で、交代で入ったサパタの縦突破に体を寄せてシュートを防ぐと、7分にもサパタのカットインシュートをブロックする。

すると後半13分、左サイドでの崩しから中に戻したボールをヤンクトがダイレクトでクロス、そこに飛び込んだトルスビーがお手本のようなダイビングヘットを決めてサンプドリアが2点目。

そこからはアタランタの、2トップが開いてWBがオーバーラップ、インサイドハーフがフォローとが徹底したサイド攻撃を繰り広げるが、サンプドリアはボールサイドのSHがSBの位置まで下がり、FWがサイドを埋める5-4-1のような形で守り倒す。

後半29分には吉田がサパタに裏を取られるがクロスが合わずに助かる。PA内に人数を固めるサンプドリアに対し、アタランタは執拗にクロス浴びせると、31分に浮き球を拾ったサパタをケイタが蹴ったと判定、VARでは足が当たっているようには見えなかったがアタランタにPK、これをサパタ自身に決められ1点差。

その後はサンプドリアもややラインを上げて中盤でボールをキープ、ファールをもらって時間稼ぎの作戦に切り替えると、後半ロスタイムにカウンターからケイタがドリブル、右に走って来たヤンクトにラストパス、これをゴール左に上手くヤンクトが巻いて流し込みダメ押しの3点目、そして試合終了。これでサンプドリアは3連勝、EL圏の6位にまで浮上した。

吉田は、フィジカルモンスターのサパタには少しやられ気味だったが、それ以外は安定感抜群、縦パスも良い形で送れていたし、もはやチームの大黒柱となった感がある。リベロのポジションでは無いが、だんだん長谷部に近いプレイスタイルになりつつあるね。

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