大会史上初となる無観客試合で行われた、チェルシー対アーセナルのFAカップ決勝。リーグ4位でチャンピオンズリーグへの出場権を獲得したチェルシーに対し、アーセナルはこの試合で負けるとヨーロッパリーグへの出場権を失ってしまう立場。
フォーメーションはどちらも3バックの3-4-2-1というマッチアップで、チェルシーはジルー、マウント、プリシッチの3トップに、アーセナルはラカゼット、オーバメヤン、ぺぺという並び。
先制したのはチェルシー、前半5分に縦パスを受けた元ドルトムントのプリシッチから右サイドへ展開、マウントの折返しをジルーが落とし、それをプリシッチがトラップで抜け出しゴール。
その後もチェルシーがボールを保持し、アーセナルがカウンターを狙う展開で推移するが、27分に一発のロングパスにオーバメヤンが抜け出すと、裏を取られたアスピリクエタが後ろから倒してPKの判定、これをオーバメヤンが難なく決めて同点。
チェルシーは前半終了間際にアスピリクエタが、後半開始早々にはプリシッチが怪我で交代してしまう。その後もチェルシーが押し気味に試合を進めるが、後半22分にベジェリンがパスカットからドリブル突破、そこからボールを受けたオーバメヤンがフェイントから縦突破、最後は左足のチップキックでゴールを決めて勝ち越し。
さらに後半28分、チェルシーはコヴァチッチがジャカの足を踏みに行ったという、やや厳し過ぎるように見えた判定で2枚目のイエローカード、退場とさらに苦しい立場に。ここでチェルシーはジルー、マウント、リュディガーに代えてハドソン・オドイー、エイブラハム、バークリーの3人を投入する。
しかしチェルシーはボールこそ保持するものの、守り切る体勢に入ったアーセナルの守備を最後まで崩せず。後半ロスタイムにペドロがPA内にドリブルで切れ込むが、GKと交錯して負傷退場、これによりロスタイムは13分にも及んだが1-2で試合終了。アーセナルが最多記録を更新する14度目のFAカップを獲得し、来期のヨーロッパリーグ出場権を手にした。
ドルトムントで香川のチームメイトだった時以降はあまりプレイを見ていないけど、やっぱキレがある時のオーバメヤンはさすがだなと。逆にチェルシーは同じくキレキレだったプリシッチが後半早々に居なくなったのが誤算だったね。