新型コロナウイルスの影響により、ベラルーシリーグなどのわずかな例外を除けば、Jリーグはもちろん全世界でサッカーの試合開催がストップしていましたが、中でも被害が甚大だった欧州でドイツが先陣を切って5/16からの再開を決定しました。
Saison-Fortsetzung am 16. Mai: Ruckkehr von #Bundesliga und 2. Bundesliga startet mit dem 26. Spieltag ?? https://t.co/23LPwB13fT pic.twitter.com/IVKqPP89UP
— DFL Deutsche Fusball Liga (@DFL_Official) May 7, 2020
開催の条件として、無観客試合である事と、再開前に選手やスタッフが隔離される事を条件にメルケル首相がゴーサインを出したという事だそうですが、ドイツではピークは過ぎたとはいえ未だに1日に600人以上の新規感染者があり、5/4に行われた検査で10人の陽性反応が出ていたわけで、とても日本じゃ考えられない強引さですよね。
ブンデスリーガのクラブが経営危機に瀕している問題はあるのでしょうが、たとえ発病者が出たとしても医療体制のキャパシティで何とか出来るという、ドイツらしい冷徹な計算が感じられます。
しかし、こういった定量的な考えが一般に受け入れられている欧州は、非科学的で感情的な世論に支配されがちな日本からすると、ある意味うらやましい部分がありますな。Jリーグが再開して1人でも感染者が出ようものなら、マスコミが寄ってたかって吊し上げにされる様が容易に想像できます(苦笑)。
とにかくブンデスリーガが先陣を切ってくれた事が、他リーグにとっての重要なモデルケースになるわけですから、5/16の試合は世界中が固唾を飲んで見守る事になるでしょう。是非ともブンデスの実験が成功し、欧州リーグやJリーグがそれに続く流れに繋がって欲しいと思います。