国際Aマッチウィークを終えて再開したJ1、ここまでリーグ12位の松本と16位の仙台の試合をNHKで観戦。
松本はコパ・アメリカに前田が出場しているため、1トップはレアンドロ・ペレイラ、シャドーに杉本と永井を置いた3-4-2-1、対するベガルタはキリンチャレンジカップ2試合に先発したGKシュミット・ダニエルが復帰、4-4-2のフォーメーションで臨む。
試合は、20度以下と気温が低い松本の気候もあってか、両チームともに攻守の切り替えが早い展開。しかしそういう試合に慣れているのは松本のほうで、ボールを奪ってからポンポンとサイドを絡めてタッチの早い攻撃で仙台ゴールに何度も迫るが、仙台も松本の橋内が怪我で動けない隙に反撃する。
ところが前半25分ごろから、松本のDFラインがあまり上がれなくなり、松本の戦術的な不文律として中盤が5バックに連動する決まりのために、低い位置でブロックを作る形になってボールポゼッションは仙台のほうに傾く。そしてクロスから長澤のヒールシュートというチャンスを作るが得点には至らない。
そして前半36分、松本がFKからペレイラが完全フリーのビッグチャンスをものに出来ず、そこからのカウンターで右からのクロスをフリーになっていた道渕が頭で決めて仙台が先制、その後も仙台ペースは変わらず前半を終了する。
後半もいきなり道渕の突破からの折返しを石原がダイレクトで合わせるも松本GK守田がファインセーブ、その直後にもクロスを長沢がヘッドという決定機を作る。
しかし松本はそこから両WBが高い位置を取って攻勢を強め、12分には左からのクロスにフリーになっていた田中がヘディングもわずかにバーの上。仙台もSHが下がってきっちり対処、カウンターから道渕、CKから平岡のヘッドとチャンスを作る。
松本は後半25分にペレイラから高崎に交代、高崎はスペースに流れてボールを引き出す動きでリズムを作ると、28分には高崎のポストから永井のクロスを杉本が頭で合わせるも勢いが無く仙台GKシュミット・ダニエルがキャッチ。
ただ、松本は前線に長いボールを送るだけの単調な形が多く、仙台もすぐにマークを修正して松本の攻撃を封じ込める。後半ロスタイムも松本はひたすらパワープレー、しかし最後まで決定機は作れず試合終了。仙台はこれで連勝、松本を得失点差で抜いて13位に浮上した。
松本は自分たちのやりたいサッカーを仙台にさせてしまったと言うか、ゴール前での対人守備が甘くて度々フリーにさせてしまった事が痛かった。ともかく総得点8はリーグでブービー、点を取れるストライカーが補強出来ないとこれからも苦しみそうだ。