「これで満足してはそれまでよ」ドイツ・ブンデスリーガ第26節 ニュルンベルク-シャルケ

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しぶとく勝ち点を拾う試合を続けて、気がついてみればヨーロッパリーグが手に届きそうなところまで来ているニュルンベルク。この試合も、大黒柱のフンテラールを失ってチャンピオンズリーグを落としたシャルケを3-0で破り、7試合負けなしの2連勝を飾った。
前半のニュルンベルクは、シモンズをアンカーに置いて、前目のセンターにフォイルナーと清武、2列目のワイドにエスヴァインとチャンドラーを配した4-1-4-1で臨んだのだが、いきなりシャルケに高く上げたラインの裏を突かれ、ファルファンが個人技で真ん中をぶち抜いたシュートや、GKが弾いたボールがドラクスラーの前に転がるなどの超決定機を作られるが、それを外すかという単純ミスで命拾い。
これはたまらんという事でニュルンベルクはゾーンを低くしてカウンター狙いに切り替えると、シャルケでフンテラールの代わりに1トップをやっているオバシが消され、仕方なくサイドに流れてみたりするものの交通渋滞を引き起こし、徐々にシャルケの攻撃が停滞していく。と思ったら、カウンターからのワンチャンスで猪突猛進フォイルナーが目を疑うほどの冷静なシュートを決めてまんまとニュルンベルクが先制。
1点リードで折り返したニュルンベルクは、後半から左ウイングにフランツを投入、エスヴァインを1トップにして清武をトップ下にした、右ウイングのチャンドラーがやや下り目の4-2-3-1に変更するとこれが大当たり。
前半のうちは守備に下がる事が多くて、ボールをもらっても無理めな長いスルーパスしか出せなかった清武は、高い位置でボールを受けられるようになって本領を発揮、エスヴァインのパスを受けた自分のシュートは決められなかったが、いずれもカウンターから味方の飛び出しにピタリと合わせる清武らしいセンスで2つのアシストを決め、快勝劇の立役者となった。
それにしても、ニュルンベルクはここに来てようやく攻撃のバランスが良くなった。以前はロングボールとドリブルだけでパスワークという概念が一切存在せず、清武の上をボールが飛び交うだけのサッカーだったのだが、清武が中田ばりの下半身の粘りを活かしたボールキープが出来るようになって攻撃の基点としての信頼度が高まり、ボールを奪ったらまず清武に集めて周りが前線へと走りだす形が浸透して来た。こうなると、もともと運動量自慢の猪突タイプが揃っていたニュルンベルクは恐るべきカウンターチームへと変貌する。
ただ、清武自身の成長を考えると、ペルージャ中田のようなカウンター専門のトップ下として固まってしまうと、今後ビッグクラブに移籍しても生き残りは難しい。まだパスコースを切るだけで当たりに行く守備は出来ていないので、そういう部分をマスターすればボランチやインサイドハーフもこなせる選手になるはずだ。
シャルケは内田が欠場だったが、彼がいたところで何が変わるというわけでは無かっただろう。オバシもプッキもフンテラールの代役どころか1トップとしてほとんど満足な仕事が出来ないので、まずはそこをどうにかするしか無いなと。

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