「初戦と見違える勇気を見せた浦和、インテルをあと一歩まで追い詰める」FIFAクラブW杯 グループE インテル-浦和レッズ

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初戦のリーベル・プレート戦を落とした浦和は、グループリーグ突破にはインテルとの2戦目で勝ち点1以上の結果が必要だったが、残念ながら1-2で敗戦。2試合で勝ち点ゼロとなってグループ敗退が決まってしまった。

腰が引けた試合の入りになってしまったリーベル・プレート戦に比べると、インテル戦での序盤はボールを受ける選手に対してガツガツ当たる守備でペースを握らせず、前半11分に右サイドで金子が2人の守備を突破するドリブルから折り返しを渡邊が流し込み、これ以上無い理想的な展開に持ち込んだ。

ただ、PSGに勝利したボタフォゴとは違って、浦和はボールを奪っても闇雲にボールを蹴ってしまってあっさりボールを奪い返されるばかりで、自陣でボールを回して相手のプレスをいなしたり、1トップの松尾がサイドに流れて基点になったりするプレイがあまりに少なすぎた。

まあ、浦和はインテルのWBが攻撃時に上がりっぱなしになるので、SHがDFラインに吸収されて6バック状態だったし、GKの西川が一応松尾を狙ってフィードを蹴ろうとはしていたが、それだけで基点作りが出来るほど相手は甘くない。

後半に入ると、徐々に浦和がインテルのボールホルダーに対してプレッシャーをかけられなくなり、クロスからシュートに持ち込まれる場面が多くなる。25分に、ようやく浦和はカウンターのチャンスを迎えるが、渡邊のシュートはバーの上。

インテルは数々の決定機をシュートミスでフイにしたものの、34分にCKからラウタロがバイシクル気味の芸術的なゴールで同点、そのまま90分は超えたものの、ロスタイム2分にゴール前でのこぼれ球をカルボーニに押し込まれ逆転。浦和はあと2分が耐えられなかった。

最後は力尽きてしまったとは言え、初戦に比べると見違えるような勇気を見せ、世界に見せても恥ずかしくない試合だっただけに、リーベル戦での失態が痛かった。スペースを埋めるだけ、コースを切るだけの守備から脱却できるかは、Jリーグの永遠の課題でもある。

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