現在リーグ14位と残留プレーオフ圏に沈んでいるシント・トロイデンは、今節は最下位のベールスホットとの裏天王山。シント・トロイデンのフォーメーションは3-4-2-1で、GK小久保ブライアン、ボランチが藤田譲瑠チマと伊藤涼太郎、左WBに小川諒也と日本人4人が先発。対するベールスホットは4-2-3-1の形。
試合の序盤はアウェイのベールスホットがボールを支配する展開。シント・トロイデンは自陣に5バックをセットした5-4-1になる事が多く、あまり前からプレッシャーをかけて行かない。9分に、相手のバックパスミスからフェラーリが持ち込みシュートも相手GKがキャッチ。
さらに15分、左サイドからドリブルで突破を仕掛けたフェラーリに、アル・ガムディが足を引っ掛けてしまいPK。これをベルタッチーニがゴール左に決めてシント・トロイデンが先制する。逆に26分、左サイドでファン・ラ・パラが浮かせたボールがヴァンウェセマールの手に当たってベールスホットにPK、しかしキックは小久保が右手1本で防ぐビッグセーブ。
38分にはカウンターから小川がフリーでクロス、フェラーリがヘッドもGKがキャッチ。41分には相手のクロスをファン・ヘルデンが味方ゴールにヘディングクリアを飛ばすも、小久保が鋭く反応して失点を防ぐ。ロスタイムには藤田のワンタッチスルーパスにフェラーリが抜け出すがシュートはGKに詰められる。
後半立ち上がりはベールスホットのペース、いきなるFWレダンにバイタルでターンを許し、そのままPA内へ持ち込まれてシュートも小久保が反応して弾く。10分にはカウンターからPA内へ侵入した藤田にパスが通り、左からクロスもファーでのヘディングがラインを割る。
そこからはシント・トロイデンが盛り返し、後半28分には高い位置でボールを奪って藤田がミドルもGKが横っ飛びでセーブ。34分には小川のクロスをランケル・ゼがヘッド、90分にはフジタが右サイドで粘ってFKを得るもゴールならず。
そして後半ロスタイム4分、シント・トロイデンは自陣からのロングボールをPA内でランケル・ゼがキープしようとした場面でヘンダーソンに掴まれPK&一発レッド。これをランケル・ゼが決めてシント・トロイデンが追加点、直後に試合終了。
それにしてもシント・トロイデン、勝ったはいいけど最下位相手にひどい内容。ラインは全く上げられないし、ビルドアップも相手に引っかかりまくり。ポジションも各選手が手探り状態、藤田と伊藤も本来のパスセンスが生かされず、森保ジャパン以下の戦術皆無チームである。日本人がたくさん在籍しているクラブだが、すぐにでも監督を変えるかクラブを脱出しないと、このままでは成長もままならないと思うのだが・・・