先日、マンUのレジェンドであるデニス・ローが亡くなり、両チーム喪章を付けての試合となった、マンU対ブライトンの対戦。マンUは3-4-2-1、ブライトンは4-2-3-1のフォーメーションで、ウェルベックが怪我から復帰して1トップに入り、2列目は三笘、ジョアン・ペドロ、ミンテの並び。
試合はホームのマンUが一応ボールは保持するのだが、中盤も前線も足が止まって3バックから縦パスが全く出せず、WBには三笘とミンテがプレスバックするので基点になれず、どうにも攻撃のリズムが作れない。逆にブライトンは前線中央の2人が下がってギャップを作り、三笘とミンテが飛び出す形が機能している。
すると前半5分、まさにその形から、バレバのロングフィードに三笘がマズラウィを置き去りにして左サイドを飛び出し、絶妙なトラップでスピードを落とさず折り返し、ミンテが難なく押し込んでブライトンが先制する。
その後はマンUが反撃、ブライトンゴールに何度か迫ってシュートチャンスを作ると、20分にブライトンGKフェルブルッヘンのパスがカットされ、ザークツィーがPA内でバレバに倒されPKの判定、ブルーノ・フェルナンデスが冷静に決めてマンUが同点に追いつく。
43分には相手のバックパスミスを拾ったミンテからウェルベックがシュートも、ゴール前にカバーで入ったダロトがブロック、ブライトンが追加点のチャンスをものにできず。45分にはディアロの仕掛けに三笘が振り切られてファールを与えてしまう。
後半の立ち上がりはマンUが試合をコントロールする立ち上がり。しかし7分にゴールやや右でブライトンがFKのチャンスを得ると、混戦からジョアン・ペドロがターンからゴールを決めたかに見えたが、VARで混戦中にファン・ヘッケのファールがあったという判定でノーゴール。
そして後半15分、中盤でボールを受けたアヤリがドリブルで持ち出してミンテにパス、左足で巻いたクロスにファーで飛び込んだ三笘がマズラウィと競り合いながら左足で押し込み、ブライトンが勝ち越す。22分にも三笘が左サイドで抜け出すが、ディアロに上手く止められる。
さらに後半30分、右に流れたアヤリからの何でも無いグラウンダーのクロスを、マンUのGKオナナがまさかのファンブル、こぼれたボールをリュテルが押し込んでブライトンが3点目。これでブライトンは完全に引いた状態、38分には三笘が自陣でダロトにプレスバック、クロスをブロックして失点を許さない。
後半ロスタイム6分には三笘が中で絡んでワンツーからリュテルがPA内に持ち込むが、マンUが何とかクリア。そのままブライトンが2点差を守りきって試合終了。アウェイで貴重な勝ち点3を挙げたブライトンは9位に浮上した。
三笘は1G1Aで久々に大活躍だが、それよりも右のミンテと同様に守備での貢献が凄まじかった。さすがにマンUのエース、ディアロには1対1でやられる場面は何度かあったが、エストゥピニャンがサポートして破綻を起こさなかった。体力的な負担が激しそうなので、怪我だけは注意してもらいたいところだ。