現在リーグ7位のブライトンは、今節は17位と低迷しているクリスタル・パレスとホームで試合。ブライトンのフォーメーションは4-2-3-1で、1トップがジョアン・ペドロ、2列目が三笘、リュテル、ミンテの並び。パレスは3-4-2-1で、3試合の出場停止が明けて2試合目の鎌田はベンチスタート。
試合はいきなり前半3分に、スローインからジョアン・ペドロのパスに抜け出した三笘がシュートも、パレスGKヘンダーソンのファインセーブに沮まれる。その後もブライトンがボールを保持、パレスは5バックで待ち構えてカウンターを狙う展開。しかし三笘に対してはWBのムニョスが徹底マーク、ボールを持てばサールも寄せてダブルチームで対応、簡単にはチャンスを作らせてもらえない。
すると前半27分、パレスのCKから競り合ってこぼれたボールをチャロバーが押し込みアウェーのパレスが先制点をゲットする。30分にはブライトンが高い位置でボールを奪って三笘にパス、折り返しをフリーのアヤリがシュートも宇宙開発。さらに33分、FKからランプティがかぶってフリーになったミッチェルがクロス、ダンクを振り切ってファーに飛び込んだサールがヘディングを決めてパレスが追加点。
36分には三笘がDFラインの裏に抜け出し、そこからの折り返しもバレバのシュートは相手に当たり、40分には三笘のクロスがファーに流れてリュテルは追いつけずと、ブライトンは良い形を何度か作ったが得点を奪えず0-2で試合を折り返す。
後半からブライトンはランプティに代わってエンシソを前線に投入、中盤ダイアモンドの3-4-3で左WBが三笘という攻撃的な形に変更。2分には三笘がサイドでボールを持ってカットインからスイッチも上手く繋がらず。3分にもスローインから三笘がカットインシュートも相手に当たる。
9分にも三笘の縦突破から折り返し、最後はジョアン・ペドロがシュートも相手に当たる。10分には逆にジョアン・ペドロのマイナスへのリターンに三笘がシュート、これもラクロワの足に当たってCK、11分にはFKからダンクがフリーでシュートもヘンダーソンがセーブ、12分にはエンシソがカットインからシュートもまたヘンダーソンが横っ飛びでセーブと、ブライトンが猛攻を見せるがゴールには至らず。
パレスは後半15分にマテタとエゼに代えてエンケティアと鎌田を投入、ウイングの位置に入る。守備をこなしつつ、ボールを受けてさばける鎌田が入った事でパレスも落ち着きを取り戻す。27分にはブライトンが一気に3人を交代、前線はファーガソン、ジョアン・ペドロ、エンシソという面子になる。
それでもブライトンがゴールを奪えないでいると、後半38分に中盤で競り合って浮いたボールをダンクが処理しようとしたが目の前でサールに掻っ攫われ、そのままゴールを決められパレスが試合を決定づける3点目。41分には鎌田のパスからエンケティアがクロス、鎌田がスルーしてドゥクレがシュートの決定機。
ブライトンは後半42分にCKからの混戦で、最後はゲイェに当たってオウンゴールで1点を返す。45分には鎌田からのピンポイントパスにエンケティアがセンターラインから完全に抜け出しシュートもゴール左。そのまま試合は1-3で試合終了、これでブライトンは9位、パレスは15位へと順位が変更になった。
三笘については、根本的に利他的なプレイヤーだけに早めにマークを当てれば他の選手にパスを出す、と見切られている感がある。それでゴールが生まれればいいが現状はそうではないだけに、三笘自身が個人で打開してゴールに直結するようなプレイが求められているように思う。鎌田は復帰初戦としては上々、ボランチとしてはスピード、フィジカル、守備スキルがプレミアレベルでは厳しいだけに、やはりシャドーで勝負するべきだと思う。